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【資料4】多剤耐性緑膿菌感染症の届出基準について(報告) (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_62310.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第96回 9/3)《厚生労働省》
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【参考】第10回薬剤耐性(AMR)小委員会における議論を踏まえた検討
◼ 届出基準の対象抗菌薬の変更については引き続き、検討が必要である、というご意見を踏まえ、前回提案
した届出基準(案)の精度について検討を行った。
前回提案した届出基準(案)の精度
薬剤耐性研究センターにて研究・報告されている JARBS-PA*1 のデータを基に、前回提案した DTR 基準案
「1」を用いることで、IDSA 等のガイドラインに示されている DTR*2基準を満たす緑膿菌を検出できるか
を算出した。
対象:全国から収集されたカルバペネム耐性緑膿菌(N=382)、そのうちカルバペネマーゼ産生株は 16株
*1 PMID: 38564665、Table S1. aac.01669-23-s0004.xlsx. *2 DTR:Difficult-to-treat、難治耐性

DTR

DTR
基準案「1」
Total

IDSA 等の DTR 基準
(+)
(-)

Total

(+)

106

63

169

(-)

0

213

213

106

276

382

(+):基準を満たす、(-):基準を満たさない

感度:100 % (106/106 株)、特異度:77.2% (213/276 株)
【まとめ】
前回提案した DTR 基準案では、IDSA 等のガイドラインに示されている DTR 基準を満たす緑膿菌を
過剰評価(偽陽性率:22.8%)しており、その動向を正確に把握することができないと考えられた。

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