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【資料4】多剤耐性緑膿菌感染症の届出基準について(報告) (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_62310.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第96回 9/3)《厚生労働省》
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感染症部会における薬剤耐性(MDRP)感染症に関するこれまでの議論
感染症部会及びAMR小委員会における議論 ②

(第11回薬剤耐性(AMR)小委員会(令和7年7月)
⚫ 第10回 AMR 小委員会で提案した届出基準(案)を用いることで、IDSA※1等ガイドラインに示されて
いる DTR 基準を満たす緑膿菌を検出できるかについて検討したところ、感度 100%・特異度 77.2%
(参考資料を参照)であった。
※1 Infectious Diseases Society of America(米国感染症学会)
⚫ このため、多剤耐性緑膿菌に対する国のサーベイランス基準として、同届出基準(案)は、
・ 精度に課題があること
・ 基準変更に伴う臨床現場の負担や混乱の懸念があること(臨床検査における解釈が難しくなることで生じる報告漏れ等)
などから、当分の間、対象抗菌薬は現行の届出基準を維持することで、了承された。

⚫ 併せて、以下について取り組むことが求められた。
・全数化に伴い開始される病原体サーベイランス等の実施により、日本の MDRP 感染症の現状を把握し
ながら、DTR 基準の活用の方向性を模索していくこと。
・感染症内科医に限らず、薬剤耐性菌治療に関わる医療関係者に対して、DTRに関する普及啓発を行い、
DTR 導入に係る現場の混乱を軽減するための取組を行っていくこと。
まとめ

第10回及び第11回 AMR 小委員会において、定点把握対象疾患に位置づけられている「薬剤
耐性緑膿菌感染症」について、以下の取り扱いとすることが了承された。
・多剤耐性緑膿菌感染症と日本語表記を変更する。
・各抗菌薬の耐性の基準を CLSI 2019 以降のバージョンに変更する。
・届出基準の対象抗菌薬は現行の基準を維持する。
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