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【資料1】診療報酬改定の基本方針について(前回改定の振り返り) (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_62501.html
出典情報 社会保障審議会医療保険部会(第196回 8/28)《厚生労働省》
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基本方針と改定項目の整理(令和6年度診療報酬改定)
令和6年度の診療報酬改定において、基本方針の内容が実際の改定にどのように反映されたのかを整理すると以下のとおり。
(1)現下の雇用情勢も踏まえた人材確保・働き方改革等の推進【重点課題】
基本方針(具体的方向性)

改定項目の例

医療従事者の人材確保や賃上げに向けた取組

➢ 医療従事者の賃上げのため、ベースアップ評価料の新設、入院基本料や
初再診料等の引上げ

各職種がそれぞれの高い専門性を十分に発揮するための勤務環境の改善、
タスク・シェアリング/タスク・シフティング、チーム医療の推進

➢ 治療室内に専任の常勤医師が配置されない区分において、遠隔ICUモニタリング
により支援を受けることを評価

業務の効率化に資する ICT の利活用の推進、その他長時間労働などの厳
しい勤務環境の改善に向けての取組の評価

➢ ICTの活用等による看護業務の負担軽減に資する業務管理等の項目の見
直し
➢ 医療機関等の業務の効率化及び医療従事者の事務負担軽減のため、施設
基準の届出及びレセプト請求に係る事務等の見直し

地域医療の確保及び機能分化を図る観点から、労働時間短縮の実効性担保
に向けた見直しを含め、必要な救急医療体制等の確保

➢ 地域医療体制確保加算の施設基準に、医師の時間外・休日労働時間に係
る基準を追加

多様な働き方を踏まえた評価の拡充

➢ 看護職員及び看護補助者の業務分担・協働を更に推進する観点等から、
看護補助体制充実加算の要件及び評価の見直し

医療人材及び医療資源の偏在への対応

➢ 医師派遣による地域医療体制維持への貢献を新たに評価

(2)ポスト2025を見据えた地域包括ケアシステムの深化・推進や医療DXを含めた医療機能の分化・強化、連携の推進
基本方針(具体的方向性)

改定項目の例

医療DXの推進による医療情報の有効活用、遠隔医療の推進

➢ オンライン資格確認により取得した診療情報等の活用や電子処方箋等
の導入による医療DXに対応する体制整備を評価(医療DX推進体制整備
加算の新設)

生活に配慮した医療の推進など地域包括ケアシステムの深化・推進のため
の取組

➢ 介護保険施設の協力医療機関である保険医療機関の医師が、当該施設
の入所者の病状の急変時に診察を実施した上で、入院の必要性を判断
し、入院をさせた場合の評価を新設

リハビリテーション、栄養管理及び口腔管理の連携・推進

➢ 地域において、救急患者等を受け入れる体制を整え、リハビリテー
ション、栄養管理等の機能を包括的に担う病棟の評価を新設

患者の状態及び必要と考えられる医療機能に応じた入院医療の評価

➢ 重症度、医療・看護必要度及び平均在院日数の見直しにより、急性期
医療の機能分化を促進

外来医療の機能分化・強化等

➢ かかりつけ医機能の評価である地域包括診療料等について、かかりつ
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け医と介護支援専門員との連携の強化等の観点から評価を見直し