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新型コロナウイルスワクチン定期接種の公的助成継続に関する要望書 (3 ページ)
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出典情報 | 新型コロナウイルスワクチン定期接種の公的助成継続に関する要望書(8/20)《日本感染症学会ほか》 |
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3. 公衆衛⽣上の集団免疫効果の維持
⾃然感染やワクチンで獲得した個⼈の免疫は次第に減弱します。ワクチン接種率の低下は、
社会全体の免疫レベルの低下につながり、感染拡⼤の規模拡⼤や医療機関の負担増加を招
く可能性があります。公的助成の縮⼩は接種率の低下を招き、結果として社会全体の健康リ
スクを⾼める恐れがあります。
4. 経済的観点からの予防医療の重要性
ワクチン接種による予防は、感染症の治療や⼊院に⽐べて医療経済的にも効率的です。公
的助成の縮⼩により接種率が低下した場合、医療費総額の増加につながる可能性がありま
す。さらに最近では過去の報告のメタ解析により後遺症の発症抑制効果も報告されています。
そのため、予防接種への公的助成は、将来的な医療費抑制や社会経済活動の維持の観点から
も有効な政策投資と考えられます。
5. 国際的な感染症対策との整合性
WHO 及び主要国の多くは、新型コロナウイルスに対する継続的な警戒と対策の必要性を
強調しています。また、新型コロナウイルスワクチン接種に対する公的⽀援が継続されてい
る国も多く⾒られます。国際的な感染症対策と整合性のある対応を⾏うことは、グローバル
社会において必要な対応と考えます。
具体的要望事項
1. 少なくとも⾼齢者(65 歳以上)および基礎疾患を有する⽅に対するワクチン定期接種の
公的助成の継続
2. 医療従事者などの重要インフラ従事者に対する接種費⽤の⽀援
3. 現在の疫学状況および国内外の最新知⾒に基づく、ワクチン政策の評価検証
4. 感染症危機管理の観点から、ワクチン開発および供給体制の安定的維持に必要な財政負
担の検討
5. ワクチン接種に関する正確な情報提供と啓発活動の継続・強化
少なくとも我々5学会としては冬季のインフルエンザワクチン接種に対する取り組みに準
じた⼗分な備えを国⺠に呼びかけること、新型コロナウイルスワクチンの接種率を上げるた
めに必要な体制を整えることが国⺠を守るために必須であると考えます。
感染症関連学会としては、公衆衛⽣上の観点から、科学的エビデンスに基づく政策決定の
重要性を訴えるとともに、専⾨的知⾒を提供することが私どもの役割であると強く認識し
ております。何卒御理解の上ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
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⾃然感染やワクチンで獲得した個⼈の免疫は次第に減弱します。ワクチン接種率の低下は、
社会全体の免疫レベルの低下につながり、感染拡⼤の規模拡⼤や医療機関の負担増加を招
く可能性があります。公的助成の縮⼩は接種率の低下を招き、結果として社会全体の健康リ
スクを⾼める恐れがあります。
4. 経済的観点からの予防医療の重要性
ワクチン接種による予防は、感染症の治療や⼊院に⽐べて医療経済的にも効率的です。公
的助成の縮⼩により接種率が低下した場合、医療費総額の増加につながる可能性がありま
す。さらに最近では過去の報告のメタ解析により後遺症の発症抑制効果も報告されています。
そのため、予防接種への公的助成は、将来的な医療費抑制や社会経済活動の維持の観点から
も有効な政策投資と考えられます。
5. 国際的な感染症対策との整合性
WHO 及び主要国の多くは、新型コロナウイルスに対する継続的な警戒と対策の必要性を
強調しています。また、新型コロナウイルスワクチン接種に対する公的⽀援が継続されてい
る国も多く⾒られます。国際的な感染症対策と整合性のある対応を⾏うことは、グローバル
社会において必要な対応と考えます。
具体的要望事項
1. 少なくとも⾼齢者(65 歳以上)および基礎疾患を有する⽅に対するワクチン定期接種の
公的助成の継続
2. 医療従事者などの重要インフラ従事者に対する接種費⽤の⽀援
3. 現在の疫学状況および国内外の最新知⾒に基づく、ワクチン政策の評価検証
4. 感染症危機管理の観点から、ワクチン開発および供給体制の安定的維持に必要な財政負
担の検討
5. ワクチン接種に関する正確な情報提供と啓発活動の継続・強化
少なくとも我々5学会としては冬季のインフルエンザワクチン接種に対する取り組みに準
じた⼗分な備えを国⺠に呼びかけること、新型コロナウイルスワクチンの接種率を上げるた
めに必要な体制を整えることが国⺠を守るために必須であると考えます。
感染症関連学会としては、公衆衛⽣上の観点から、科学的エビデンスに基づく政策決定の
重要性を訴えるとともに、専⾨的知⾒を提供することが私どもの役割であると強く認識し
ております。何卒御理解の上ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
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