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第3回資料 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24270.html
出典情報 医療分野における仮名加工情報の保護と利活用に関する検討会(第3回 4/20)《厚生労働省》
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これまでの検討会で頂いた主なご意見
(ユースケースと情報の利活用の仕組み)
▶ 個人情報保護法において、公衆衛生例外や学術研究例外の規定が改めて整理され、その解釈がQAにも反
映されているが、果たしてQAのみに委ねる内容なのだろうかと感じる面もある。
▶ 公衆衛生例外や学術研究例外だけではカバーしきれないニーズがあるという点は事実だが、その一方で、
同意に全て依拠するのがいいのかと言えば、それも疑問である。同意だけではなく、どのような形で情報
を使っていくのかという点を含めたルールづくり、あるいは、同意に代わりうる実質的なガバナンスは何
なのかという点も含めて議論していく必要があるのではないか。
▶ 国内のレジストリの利活用の状況を調べたところ、大半のレジストリではデータの第三者提供が行われて
おらず、実績があるところでも、ほとんどがアカデミアへの提供。希少疾患の治験や製造販売後調査等へ
の利用が期待されているはずであるが、現実には利用されていない。 【ヒアリング対象者】
▶ 肝がんのデータベースは、10万例を超えるデータが登録されている。全国の肝がん患者の3分の1から4
分の1がカバーされた、世界に類を見ない貴重なデータベースであり、多くの論文発表にも活用されてい
るが、残念ながら創薬に関するものは一つもない。 【ヒアリング対象者】
▶ 製薬企業側も、レジストリのデータを利用したいという強いニーズがあるが、それができないのは、レジ
ストリデータを製薬企業に第三者提供できないため。製品開発に繋がるものは学術研究として認められて
いない点が非常に難しいところ。【ヒアリング対象者】
▶ 企業治験のデータも大変貴重なものであるにもかかわらず、十分に活用されていない。企業とアカデミア
の提案・協働で二次活用できるような仕組みがあってもいいのではないか。【ヒアリング対象者】
▶ 日本には、様々な症例登録の仕組みができているものの、創薬につながったものはほとんどないというの
は非常に問題。日本の医療は国際的にも非常にレベルが高いはずにもかかわらず、その貴重な知財が創薬
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や新たな機器開発等に繋がっていないというのは、非常に危機的ではないか。