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2025年07月30日 オミクロン株期のコロナ後遺症診療~半数以上で180日以上の長期通院が必要~ (3 ページ)
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公開元URL | https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1414.html |
出典情報 | 岡山大学 プレスリリース(7/30)《岡山大学》 |
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PRESS RELEASE
図 2:コロナ後遺症による長期通院者の症状と性差(オミクロン株期以降の感染)
さらに症状の数に着目したところ、3 つ以上の症状を呈する患者の割合が、PS 群では男性で 48.4%、女
性で 54.7%であり、男女ともに ER 群よりも比率が高く、統計学的にも有意差を認めました。初診時の身体
的・精神的疲労、生活の質(QOL)、抑うつを示すスコアを評価すると、全ての項目で PS 群が重症でした。
※本研究の限界として、通院期間は岡山大学病院のコロナ・アフターケア外来への通院期間を示して
おり、通院期間と症状の持続期間とが一致しないケースも含まれています。
<社会的な意義>
当院のコロナ・アフターケア外来受診患者のデータからは、52.2%が半年以上の長期の通院期間を必
要としていることがわかりました。コロナ後遺症の影響は、日常生活にとどまらず、就労、就学、家計にま
で波及し、暮らし全体に大きな負担となっています。コロナ後遺症の方々が安心して生活できるよう、社会
全体で正しい理解を深め、心のケアや医療体制、就労・就学支援などの体制を充実させていくことが、今
後さらに重要になると思われます。
■論文情報
論 文 名:Symptomatic trends and time to recovery for long COVID patients infected during the Omicron
phase.
掲 載 紙:Journal of Clinical Medicine
著
者:Hiroshi Akiyama, Yasue Sakurada, Hiroyuki Honda, Yui Matsuda, Yuki Otsuka,
Kazuki Tokumasu, Yasuhiro Nakano, Ryosuke Takase, Daisuke Omura, Keigo Ueda,
Fumio Otsuka
D O I:10.3390/jcm14144918
U R L:https://doi.org/10.3390/jcm14144918
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図 2:コロナ後遺症による長期通院者の症状と性差(オミクロン株期以降の感染)
さらに症状の数に着目したところ、3 つ以上の症状を呈する患者の割合が、PS 群では男性で 48.4%、女
性で 54.7%であり、男女ともに ER 群よりも比率が高く、統計学的にも有意差を認めました。初診時の身体
的・精神的疲労、生活の質(QOL)、抑うつを示すスコアを評価すると、全ての項目で PS 群が重症でした。
※本研究の限界として、通院期間は岡山大学病院のコロナ・アフターケア外来への通院期間を示して
おり、通院期間と症状の持続期間とが一致しないケースも含まれています。
<社会的な意義>
当院のコロナ・アフターケア外来受診患者のデータからは、52.2%が半年以上の長期の通院期間を必
要としていることがわかりました。コロナ後遺症の影響は、日常生活にとどまらず、就労、就学、家計にま
で波及し、暮らし全体に大きな負担となっています。コロナ後遺症の方々が安心して生活できるよう、社会
全体で正しい理解を深め、心のケアや医療体制、就労・就学支援などの体制を充実させていくことが、今
後さらに重要になると思われます。
■論文情報
論 文 名:Symptomatic trends and time to recovery for long COVID patients infected during the Omicron
phase.
掲 載 紙:Journal of Clinical Medicine
著
者:Hiroshi Akiyama, Yasue Sakurada, Hiroyuki Honda, Yui Matsuda, Yuki Otsuka,
Kazuki Tokumasu, Yasuhiro Nakano, Ryosuke Takase, Daisuke Omura, Keigo Ueda,
Fumio Otsuka
D O I:10.3390/jcm14144918
U R L:https://doi.org/10.3390/jcm14144918
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