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2025年07月30日 オミクロン株期のコロナ後遺症診療~半数以上で180日以上の長期通院が必要~ (1 ページ)
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公開元URL | https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1414.html |
出典情報 | 岡山大学 プレスリリース(7/30)《岡山大学》 |
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PRESS RELEASE
岡山大学記者クラブ
令 和 7 年 7 月 30 日
文部科学記者会
科学記者会
岡
御中
山
大
学
オミクロン株期のコロナ後遺症診療~半数以上で 180 日以上の長期通院が必要~
◆発表のポイント
・岡山大学病院のコロナ後遺症外来を受診した患者のうち、半数以上(52.2%)が後遺症の初診から
数えて半年(180 日)以上の長い通院期間を要したことが分かりました。
・長期通院が必要な患者は男女比では女性の割合が多く(59.4%)、3 つ以上の多くの症状を有する患
者の割合も、女性の方が多いことが分かりました(男性:48.4%、女性:54.7%)。特に女性では倦怠
感・睡眠障害・記憶障害・しびれが多く、男性では倦怠感・頭痛が多くみられました。
・長期通院が必要な患者では、初診時の身体的・精神的疲労、生活の質、抑うつを示すスコアがすべ
て重症でした。
岡山大学病院 総合内科・総合診療科の櫻田泰江医員と、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
総合内科学の秋山博史大学院生、岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)総合内科学の大塚文男
教授らのグループは、岡山大学病院のコロナ・アフターケア外来(コロナ後遺症外来)を受診
した患者の通院期間を検討し、症状の長期化に関わる臨床的な特徴についての研究を行いまし
た。その結果、半数以上(52.2%)が初診から数えて半年(180 日)以上の長期通院を必要とし
ていること、また長期通院を要した患者では訴える症状の数も多く、特に男性より女性の方が
多いことが分かりました。女性であること、また 3 つ以上の多くの症状を持っていることがコ
ロナ後遺症の長期化につながると明らかになり、継続的な診療をすることの重要性が再認識さ
れました。
この研究成果は 2025 年 7 月 11 日、国際学術雑誌「Journal of Clinical Medicine」に掲載されま
した。
◆研究者からのひとこと
今回の調査で女性の方が辛い症状で悩んでいる方の割合が多いこと
が明らかになり、同じ女性として寄り添う姿勢で診療することが大事だと
感じています。後遺症への理解が広がり、病態解明や治療法の発展に
寄与できるよう、これからも研究を続けていきたいと思います。
櫻田医員
コロナ感染を契機に、治療が長引くコロナ後遺症となる可能性もあるた
め、感染のピークは過ぎていても、それぞれの視点で、感染対策への意
識を持っておくことが大切です。
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大塚教授
岡山大学記者クラブ
令 和 7 年 7 月 30 日
文部科学記者会
科学記者会
岡
御中
山
大
学
オミクロン株期のコロナ後遺症診療~半数以上で 180 日以上の長期通院が必要~
◆発表のポイント
・岡山大学病院のコロナ後遺症外来を受診した患者のうち、半数以上(52.2%)が後遺症の初診から
数えて半年(180 日)以上の長い通院期間を要したことが分かりました。
・長期通院が必要な患者は男女比では女性の割合が多く(59.4%)、3 つ以上の多くの症状を有する患
者の割合も、女性の方が多いことが分かりました(男性:48.4%、女性:54.7%)。特に女性では倦怠
感・睡眠障害・記憶障害・しびれが多く、男性では倦怠感・頭痛が多くみられました。
・長期通院が必要な患者では、初診時の身体的・精神的疲労、生活の質、抑うつを示すスコアがすべ
て重症でした。
岡山大学病院 総合内科・総合診療科の櫻田泰江医員と、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
総合内科学の秋山博史大学院生、岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)総合内科学の大塚文男
教授らのグループは、岡山大学病院のコロナ・アフターケア外来(コロナ後遺症外来)を受診
した患者の通院期間を検討し、症状の長期化に関わる臨床的な特徴についての研究を行いまし
た。その結果、半数以上(52.2%)が初診から数えて半年(180 日)以上の長期通院を必要とし
ていること、また長期通院を要した患者では訴える症状の数も多く、特に男性より女性の方が
多いことが分かりました。女性であること、また 3 つ以上の多くの症状を持っていることがコ
ロナ後遺症の長期化につながると明らかになり、継続的な診療をすることの重要性が再認識さ
れました。
この研究成果は 2025 年 7 月 11 日、国際学術雑誌「Journal of Clinical Medicine」に掲載されま
した。
◆研究者からのひとこと
今回の調査で女性の方が辛い症状で悩んでいる方の割合が多いこと
が明らかになり、同じ女性として寄り添う姿勢で診療することが大事だと
感じています。後遺症への理解が広がり、病態解明や治療法の発展に
寄与できるよう、これからも研究を続けていきたいと思います。
櫻田医員
コロナ感染を契機に、治療が長引くコロナ後遺症となる可能性もあるた
め、感染のピークは過ぎていても、それぞれの視点で、感染対策への意
識を持っておくことが大切です。
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大塚教授