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感染症週報 2025年第24週(6月9日-6月15日) (11 ページ)
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公開元URL | https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idwr/jp/idwr/2025/index.html |
出典情報 | 感染症週報 2025年第24週(6月9日-6月15日)(6/27)《国立感染症研究所》 |
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Infectious Diseases Weekly Report Japan
2025年 第24週
(6月9日〜 6月15日)
:通巻第27巻 第24号
小児科定点医療機関からの報告数では、2025年第24週で1,435例であり、そのうち、男性が
810例(56%)、女性が625例(44%)であった。2025年第1~24週の累積報告数は22,507例となっ
た。年齢分布を過去5年間の第1~24週の累積報告数と比較すると、2025年は0~4歳ならびに
15歳以上が占める割合が減少し、5~14歳が占める割合は増加した。2020~2025年の第1~
24週における累積報告数(n)と年齢分布は表2のとおりであった。
表 2. 第 1 〜 24 週における水痘の累積報告数の年齢分布(2020 〜 2025 年)
0歳
1〜4 歳
5〜9 歳
10〜14 歳
15 歳以上
2020 年
(n=19,066)
3.59%
(685)
28.45%
(5,425)
53.42%
(10,185)
12.72%
(2,425)
1.81%
(346)
2021 年
(n=8,876)
4.66%
(414)
30.25%
(2,685)
47.43%
(4,210)
15.09%
(1,339)
2.57%
(228)
2022 年
(n=5,654)
6.26%
(354)
30.93%
(1,749)
41.97%
(2,373)
16.86%
(953)
3.98%
(225)
2023 年
(n=6,500)
4.95%
(322)
26.29%
(1,709)
45.37%
(2,949)
19.75%
(1,284)
3.63%
(236)
2024 年
(n=11,708)
3.44%
(403)
21.93%
(2,568)
48.76%
(5,709)
22.27%
(2,607)
3.60%
(421)
2025 年
(n=22,507)
2.04%
(460)
17.63%
(3,967)
50.90%
(11,457)
26.63%
(5,994)
2.79%
(629)
* 累積報告数は各年第 24 週の集計時速報値
(2025 年 6 月 18 日現在)
五類全数把握対象疾患としての水痘(入院例に限る。)で2025年第24週に診断された症例は
16例であり、2025年第1〜24週における累積報告数は294例であった。過去5年間の同時期の
累積報告数は120~220例の範囲で推移していたため、本年の報告は例年を上回る水準となっ
ている。2025年に報告された294例のうち、届出に必要な病原体診断を満たす検査診断例が
118例(40%)で、臨床診断例が176例(60%)であった。性別では男性158例(54%)、女性136例
(46%)であり、年齢中央値は32歳(範囲0〜97歳)であった。届出に記載されたワクチン接種歴
については、接種歴なしが83例、1回が27例、2回が24例、不明が160例であった。なお、届出
には厳密にVZVの再活性化と区別されていない症例も含まれている。
2021年以降の水痘の年間定点当たり累積報告数は10未満で推移しており、水痘ワクチンの
定期接種化以降の2015~2020年と比較しても低水準であった。しかし、今年は第24週時点で
定点当たり累積報告数が8.1となっており、COVID-19流行前と同じ、あるいはそれ以上の水準
で報告数が増加しているため、今後も発生動向に注意が必要である。発症と重症化の予防とし
て、定期接種の対象となる幼児への水痘ワクチン接種を継続して実施し、接種率を高く維持
することが最も重要である。
なお、2025年第15週より感染症発生動向調査事業実施要綱上の定点の選定基準が変更さ
れ、定点数ならびに定点医療機関が変更されていることに留意が必要である。
水痘の感染症発生動向調査等に関する詳細な情報と最新の状況については、以下を参照い
ただきたい(引用日付2025年6月18日):
Ministry of Health, Labour and Welfare / Japan Institute for Health Security, National Institute of Infectious Diseases
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2025年 第24週
(6月9日〜 6月15日)
:通巻第27巻 第24号
小児科定点医療機関からの報告数では、2025年第24週で1,435例であり、そのうち、男性が
810例(56%)、女性が625例(44%)であった。2025年第1~24週の累積報告数は22,507例となっ
た。年齢分布を過去5年間の第1~24週の累積報告数と比較すると、2025年は0~4歳ならびに
15歳以上が占める割合が減少し、5~14歳が占める割合は増加した。2020~2025年の第1~
24週における累積報告数(n)と年齢分布は表2のとおりであった。
表 2. 第 1 〜 24 週における水痘の累積報告数の年齢分布(2020 〜 2025 年)
0歳
1〜4 歳
5〜9 歳
10〜14 歳
15 歳以上
2020 年
(n=19,066)
3.59%
(685)
28.45%
(5,425)
53.42%
(10,185)
12.72%
(2,425)
1.81%
(346)
2021 年
(n=8,876)
4.66%
(414)
30.25%
(2,685)
47.43%
(4,210)
15.09%
(1,339)
2.57%
(228)
2022 年
(n=5,654)
6.26%
(354)
30.93%
(1,749)
41.97%
(2,373)
16.86%
(953)
3.98%
(225)
2023 年
(n=6,500)
4.95%
(322)
26.29%
(1,709)
45.37%
(2,949)
19.75%
(1,284)
3.63%
(236)
2024 年
(n=11,708)
3.44%
(403)
21.93%
(2,568)
48.76%
(5,709)
22.27%
(2,607)
3.60%
(421)
2025 年
(n=22,507)
2.04%
(460)
17.63%
(3,967)
50.90%
(11,457)
26.63%
(5,994)
2.79%
(629)
* 累積報告数は各年第 24 週の集計時速報値
(2025 年 6 月 18 日現在)
五類全数把握対象疾患としての水痘(入院例に限る。)で2025年第24週に診断された症例は
16例であり、2025年第1〜24週における累積報告数は294例であった。過去5年間の同時期の
累積報告数は120~220例の範囲で推移していたため、本年の報告は例年を上回る水準となっ
ている。2025年に報告された294例のうち、届出に必要な病原体診断を満たす検査診断例が
118例(40%)で、臨床診断例が176例(60%)であった。性別では男性158例(54%)、女性136例
(46%)であり、年齢中央値は32歳(範囲0〜97歳)であった。届出に記載されたワクチン接種歴
については、接種歴なしが83例、1回が27例、2回が24例、不明が160例であった。なお、届出
には厳密にVZVの再活性化と区別されていない症例も含まれている。
2021年以降の水痘の年間定点当たり累積報告数は10未満で推移しており、水痘ワクチンの
定期接種化以降の2015~2020年と比較しても低水準であった。しかし、今年は第24週時点で
定点当たり累積報告数が8.1となっており、COVID-19流行前と同じ、あるいはそれ以上の水準
で報告数が増加しているため、今後も発生動向に注意が必要である。発症と重症化の予防とし
て、定期接種の対象となる幼児への水痘ワクチン接種を継続して実施し、接種率を高く維持
することが最も重要である。
なお、2025年第15週より感染症発生動向調査事業実施要綱上の定点の選定基準が変更さ
れ、定点数ならびに定点医療機関が変更されていることに留意が必要である。
水痘の感染症発生動向調査等に関する詳細な情報と最新の状況については、以下を参照い
ただきたい(引用日付2025年6月18日):
Ministry of Health, Labour and Welfare / Japan Institute for Health Security, National Institute of Infectious Diseases
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