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(参考資料3)「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る検討会」報告書 (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25241.html
出典情報 地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会(第9回 3/16)《厚生労働省》
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も重要となる。


精神科救急医療における対応では、結果として入院医療の必要がない場合もある
ため、自宅や家庭等において対応することが困難な差し迫った状態であっても入院
医療を必要としないと判断される方等への対応を充実する必要がある。



具体的には、障害福祉サービス等の活用においては、医療と福祉の連携の下、平
時においては、計画相談支援の質の向上を図ることや危機等の状況に陥った際の対
応方法の検討等を行うことが考えられる。また、危機等の状況においては、医療の
アセスメントの下に、地域生活支援拠点等が提供する障害福祉サービス等における
緊急対応や電話相談、短期入所等を選択肢の一つとして活用する必要がある。



そのためには、日頃から多岐にわたる障害福祉サービス等の普及や精神障害を有
する方等へのわかりやすい説明に努める必要がある。
更に、緊急時の迅速・確実な相談支援の実施及び短期入所等の活用を可能とする
ことにより、地域における生活支援の安心感を担保する機能を備える地域生活支援
拠点等の整備も重要である。



以上のことから、市町村における地域精神保健の充実は重要であり、特に地域精
神保健に係る業務の制度上の位置付けについて検討をする必要がある。
また、精神障害を有する方等が、「本人の困りごと等」に対して必要な時に適切
な支援を受けることができるよう、当該者に関わる多職種・多機関の連携強化を図
る必要がある。

2.精神障害にも対応した地域包括ケアシステムにおける精神医療
(1)精神障害にも対応した地域包括ケアシステムにおける精神医療の提供体制
○ 精神障害にも対応した地域包括ケアシステムにおける精神医療の提供体制は、精
神障害の有無や程度にかかわらず地域で暮らすすべての人が、精神医療を含め必要
な時に適切な医療を受けられるものとして確保していく必要がある。
また、精神医療の提供体制の充実には、精神障害を有する方等の「本人の困りご
と等」への支援を行う平時の対応を充実する観点と、精神科救急医療体制整備をは
じめとする精神症状の急性増悪や精神疾患の急性発症等により危機的な状況に
陥った場合の対応を充実する観点が重要である。


精神障害を有する方等がかかりつけとしている精神科医療機関に求められる機
能として、具体的には、①ケースマネジメントを含む、いわゆる「かかりつけ精神

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