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2025年6⽉12⽇ ⼊れ⻭などの継続使⽤が⾼齢者の寿命を延ばす可能性 (2 ページ)

公開元URL https://www.isct.ac.jp/plugins/cms/component_download_file.php?type=2&pageId=&contentsId=1&contentsDataId=1700&prevId=&key=b8f5bc077f6e420a10b328d71f45b0cb.pdf&fileName=sciencetokyopr20250612-matsuyama
出典情報 東京科学大学 プレスリリース(6/12)《東京科学大学》
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⻭科補綴物の使⽤状況と追跡期間中の⽣存割合。⻭の本数などの背景要因を統計的に

考慮したうえで、⻭科補綴物を継続的に使⽤していた場合は⽣存割合が⾼かった。

●背景
これまでの研究から、⻭の喪失が⾼齢者の死亡リスクを⾼めることは広く報告されて
きました。しかし、⼊れ⻭やブリッジなどの⻭科補綴物の使⽤が、そのリスクを軽減す
るかどうかについては、⼗分に検証されていませんでした。
本研究は、⻭科補綴物の継続的な使⽤と死亡との関連を、⼤規模な疫学データを⽤い
て明らかにすることを⽬的としました。
●研究成果
本研究では、2013 年、
2016 年、
2019 年に実施された
「⽇本⽼年学的評価研究
(JAGES)

の調査に参加した⾼齢者 47,698 ⼈のデータを分析しました。
⻭科補綴物の使⽤状況だけでなく、追跡期間中に変化する⻭の本数や健康状態などの
背景要因も考慮した分析を⾏った結果、⻭科補綴物を継続的に使⽤していた⼈は、使⽤
していなかった⼈よりも⽣存割合が⾼いことが分かりました。さらに、⾃⾝の⻭の本数
が少ない⼈ほど、⻭科補綴物の効果がより顕著に⾒られました。
●社会的インパクト
本研究は、⻭科補綴物の継続的な使⽤が⾼齢者の寿命を延ばす可能性を⽰したもので
あり、⾼齢化が進む⽇本において、全⾝の健康や⽣活の質の向上における⻭科医療の重
要性を⽰唆しています。