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医療業版 勤務間インターバル制度導入・運用マニュアル (65 ページ)
出典
公開元URL | https://work-holiday.mhlw.go.jp/interval/pdf/06.pdf |
出典情報 | 医療業版 勤務間インターバル制度導入・運用マニュアル(4/4)《厚生労働省》 |
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事例 No.4
医療法人 保仁会
泉ヶ丘病院
制度導入でさらにワーク・ライフ・バランスが
進み、採用活動も好調に
■ 所在地
福井県敦賀市
■業
■ 設立年
1967 年
■ 従事者数(医師を除く) 280 名(2025 年 2 月現在)
種
一般病院
■ 勤務間インターバル制度の概要
導入時期
2019 年 4 月
インターバル時間
11 時間
適用対象範囲
全職員
規定根拠
就業規則(2025 年 4 月予定)
(1)制度導入の目的
勤務間インターバル制度を導入したのは、
2019 年 4 月です。もともと、職員目線の働きやすい職場を追求し、ワー
ク・ライフ・バランスを推進するのが当会の方針です。月間平均 10 〜 20 時間程度だった残業時間も、各部署のリー
ダーと相談を重ねながら徐々に減らし、今では 1 人当たり月間平均 1 時間以下を実現しています。より働きやす
い職場にするため、情報を求めて厚生労働省のホームページを閲覧していたときに「勤務間インターバル制度」
を知りました。さらに働き方改革を進められると考え、導入を決めました。
(2)制度導入にあたって
まず、リーダークラスが全員参加する会議で、勤務間インターバル制度を導入する旨を周知するとともに、勤
務シフトの組み方を変えるように伝えました。
当会は、勤務形態が変則的で、早出・遅出・夜勤・通常日勤の 4 パターンがあります。たとえば、遅出をした
次の日に早出をすると、インターバルがどうしても短くなってしまいます。しかし、残業時間がほとんどなかっ
たこともあり、特にルールを定めることなく、シフト編成は各部署のリーダーの裁量に委ねていたため、逆循環
となりインターバル時間が確保できていないことがありました。それを改め、「必ず 11 時間のインターバルを確
保する」というルールを決めてシフト編成を行うようにしました。
また、リーダーのみに任せるだけだと負担が増してしまいますので、仕組みとしてインターバルを確保できる
ようにするため、勤怠管理システムも導入しました。IC カードで打刻できるシステムですが、11 時間のインター
バルが確保されていないとアラート表示が出るように設定しています。それだけだと、アラートが出たときのイ
ンターバル時間のリカバリーが難しいため、シフト編成の時点で本人がチェックし、勤怠管理画面も全職員が確
認できるような運用へと切り替えました。
(3)制度内容
① インターバル時間
11 時間のインターバルを全職員に設定しています。
「早出・遅出・夜勤・通常日勤」の 4 パターンを組み合わ
せたシフト編成において、全職員が確保できる最長のインターバルが 11 時間だと判断しました。
② インターバル時間の確保に伴い、始業時刻がずれ込む場合の対応方法
残業時間が 1 人当たり月間平均 1 時間以下とほぼないのが当会の特徴ですが、突発的な残業が発生することも
あります。そうした場合は、リーダークラスがすぐに当該職員の次の始業時刻をずらすとともに、代わりに勤務
できる職員を探して依頼します。勤怠状況を全職員が把握できるようにしたことで、そのような突発的な事態が
起こってもすぐにリカバリーができるようになりました。
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医療法人 保仁会
泉ヶ丘病院
制度導入でさらにワーク・ライフ・バランスが
進み、採用活動も好調に
■ 所在地
福井県敦賀市
■業
■ 設立年
1967 年
■ 従事者数(医師を除く) 280 名(2025 年 2 月現在)
種
一般病院
■ 勤務間インターバル制度の概要
導入時期
2019 年 4 月
インターバル時間
11 時間
適用対象範囲
全職員
規定根拠
就業規則(2025 年 4 月予定)
(1)制度導入の目的
勤務間インターバル制度を導入したのは、
2019 年 4 月です。もともと、職員目線の働きやすい職場を追求し、ワー
ク・ライフ・バランスを推進するのが当会の方針です。月間平均 10 〜 20 時間程度だった残業時間も、各部署のリー
ダーと相談を重ねながら徐々に減らし、今では 1 人当たり月間平均 1 時間以下を実現しています。より働きやす
い職場にするため、情報を求めて厚生労働省のホームページを閲覧していたときに「勤務間インターバル制度」
を知りました。さらに働き方改革を進められると考え、導入を決めました。
(2)制度導入にあたって
まず、リーダークラスが全員参加する会議で、勤務間インターバル制度を導入する旨を周知するとともに、勤
務シフトの組み方を変えるように伝えました。
当会は、勤務形態が変則的で、早出・遅出・夜勤・通常日勤の 4 パターンがあります。たとえば、遅出をした
次の日に早出をすると、インターバルがどうしても短くなってしまいます。しかし、残業時間がほとんどなかっ
たこともあり、特にルールを定めることなく、シフト編成は各部署のリーダーの裁量に委ねていたため、逆循環
となりインターバル時間が確保できていないことがありました。それを改め、「必ず 11 時間のインターバルを確
保する」というルールを決めてシフト編成を行うようにしました。
また、リーダーのみに任せるだけだと負担が増してしまいますので、仕組みとしてインターバルを確保できる
ようにするため、勤怠管理システムも導入しました。IC カードで打刻できるシステムですが、11 時間のインター
バルが確保されていないとアラート表示が出るように設定しています。それだけだと、アラートが出たときのイ
ンターバル時間のリカバリーが難しいため、シフト編成の時点で本人がチェックし、勤怠管理画面も全職員が確
認できるような運用へと切り替えました。
(3)制度内容
① インターバル時間
11 時間のインターバルを全職員に設定しています。
「早出・遅出・夜勤・通常日勤」の 4 パターンを組み合わ
せたシフト編成において、全職員が確保できる最長のインターバルが 11 時間だと判断しました。
② インターバル時間の確保に伴い、始業時刻がずれ込む場合の対応方法
残業時間が 1 人当たり月間平均 1 時間以下とほぼないのが当会の特徴ですが、突発的な残業が発生することも
あります。そうした場合は、リーダークラスがすぐに当該職員の次の始業時刻をずらすとともに、代わりに勤務
できる職員を探して依頼します。勤怠状況を全職員が把握できるようにしたことで、そのような突発的な事態が
起こってもすぐにリカバリーができるようになりました。
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