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資料2-31 ワクチン接種後の死亡報告一覧[902KB] (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html
出典情報 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第101回 4/15)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第1回 4/15)(合同開催)《厚生労働省》
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(症例 No.13)
1. 報告内容
(1) 事例
81歳(接種時)の男性。
2023年11月22日午後1時38分、A診療所にて、インフルエンザHAワクチン1回
目が接種された。接種前体温は36.3℃であった。予診票の留意点はなかった。接
種後15分間、診療所内で経過観察を行ったが、症状の訴えはなく帰宅された。
帰宅後、嘔吐及び下痢が認められた。トイレから戻った後は、しんどそうな呼
吸が認められた。その後、横になり安静にされていた。午後8時頃より、意識障
害が出現し、反応性の低下が認められた。午後9時30分に救急要請された。救急
隊到着時、心肺機能停止(CPA)のため蘇生処置が行われながらB病院に搬送さ
れた。B病院到着後、コンピューター断層撮影等が行われた。同日、死亡が確認
された。死亡時画像診断及び剖検実施の有無は不明であった。
(2) 接種されたワクチンについて
インフルエンザHAワクチン(第一三共

YHA056C)

(3) 接種時までの治療等の状況
基礎疾患として、重度の慢性閉塞性肺疾患(COPD)、高血圧症、高尿酸血症、
前立腺肥大症及び慢性腎臓病を有していた。また、2019年3月よりアルツハイマ
ー型認知症を発症していた。
フェブキソスタット20 mg/日、ドネペジル塩酸塩5 mg/日、ビベグロン50 mg/日、
アムロジピンベシル酸塩10 mg/日、ボノプラザンフマル酸塩10 mg/日、エナラプ
リルマレイン酸塩2.5 mg/日、クロチアゼパム5 mg/日及びビランテロールトリフ
ェニル酢酸塩・フルチカゾンフランカルボン酸エステル(40 µg/日・100 µg/日)
が処方されていた。アレルギー歴及び副作用歴は不明であった。
自宅で妻とともに生活されていた。日常生活動作は自立していた。嚥下機能に
問題はなく、経口摂取は可能であった。
2022年12月21日、沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン(無毒性変異ジフテリア毒
素結合体)(ファイザー FN6437)が接種され、副反応は認められなかった。
ワクチン接種との因果関係についての報告医等の意見
嘔吐及び下痢の原因は不明。元々重度 COPD があるため、誤嚥した結果呼吸
不全となり CPA となった可能性はある。ワクチンが嘔吐及び下痢の原因とな
った可能性も否定できず、また誤嚥以外の機序でワクチンが CPA の原因とな
った可能性も否定できない。
2.

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