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参考資料1-1  第147回社会保障審議会医療保険部会(令和3年12月1日)各委員の発言要旨(「令和4年度診療報酬改定の基本方針について」関係) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_22635.html
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認識している。ICTの進歩やデジタル基盤の整備により、クラウドベースで安全・高速
に情報を共有・連携することが可能になっている。しかも、これらは個別のシステムよ
り低コストで整備・運用可能な時代になっているという認識がある。医療分野において
も、電子カルテの標準化、デジタル化された医療情報の利活用や医療機関間における連
携の取組の推進が必要とされているので、そのような趣旨を基本認識の中に明確に書き
込んでいただきたい。


例えば、ECMO等の高度な医療機器によっても数多くの生命が救われたことは社会的に
も広く認知されている。より精度の高い検査手法や診断技術の確立も今後一層求められ
ることになるので、基本認識の中にも、医薬品だけでなく、医療機器について、その社
会的な重要性や一層のイノベーションの必要性の促進といった視点を入れていただき
たい。

(社会保障制度の安定性・持続可能性の確保、経済・財政との調和)


日銀や商工会議所の調査によると、景況感は全体として回復基調にあるものの、規模
や業種によって差が見られるK字型の回復となっており、先行きへの慎重な姿勢も続い
ている。診療報酬改定に当たっては、こうした状況を十分に勘案していただきたい。



国民皆保険制度の長期的な持続可能性を高めつつ、医療提供体制を新興感染症にも強
い効率的・効果的な仕組みへ再構築することや、高い水準の自然増を考えれば、令和4
年度は診療報酬を引き上げる環境にはなく、国民の負担軽減につなげるべきであり、配
分の見直しに主眼を置いたメリハリのある改定とする必要があると考える。

(その他)


改定に当たっての基本認識に、「成長と分配の好循環に資する」という観点や、「メ
リハリのある診療報酬改定」ということを盛り込んでいただきたいと思う。

<改定の基本的視点と具体的方向性>
(新型コロナウイルス感染症等にも対応できる効率的・効果的で質の高い医療提供体制の
構築)


基本的視点にも記載のように、各医療機関は、その機能に応じ地域医療を守るための
役割を果たしており、かかりつけ医機能を担う医療機関を中心とした外来や在宅医療を
含めた地域医療全体を視野に入れ、適切な役割分担の下、必要な医療を面として提供す
ることの重要性がクローズアップされているものと認識している。2年近く対応してき
た新型コロナウイルス感染症によって地域における顔の見える職種連携のより一層の
強化が重要であるということが再認識された。改めて今回の一連の感染症対策を検証、
整理して、国民の健康、生命、生活を守る立場の医療提供者として、歯科からもしっか
りと発信していくべきと考えている。
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