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2023年度 障害福祉サービス等の人材確保に関する調査について (9 ページ)

公開元URL https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r5/
出典情報 2023年度 障害福祉サービス等の人材確保に関する調査について(3/29)《福祉医療機構》
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2023-016

2022年度中に定年退職以外の退職者がいた

(図表 14)2022 年度の定年退職以外の退職
者の退職理由(複数回答)

事業所は、全体の70.9%を占めた。2020年度調
査では63.0%であり、退職者がいた事業所はや

全体
(n=509)

や増加した。なお、常勤換算による平均退職者

居住系
(n=149)

日中活動系
(n=105)

就労系
(n=123)

数は、3.1人であった。
退職者がいた事業所の割合が高かった。居住系
の1事業所当たりの職員数は、常勤換算で38.9人

37.3%
43.6%
36.2%
29.3%
39.1%
36.4%

体調不良

であり、日中活動系の27.6人や、就労系の12.1人
よりも多いということもあるが、定着に課題が

職場の
人間関係

あることがわかる。また、図表6および図表8の

24.4%
29.5%
24.8%
22.8%
21.8%

とおり、居住系で採用活動の実施割合が高かっ

9.1%

たのは、退職者がいる事業所が多いことから採

12.6%
10.7%
16.2%
10.6%
13.6%
13.6%

賃金水準

用活動をせざるを得ないためであると推測でき
る。次いで日中活動系は、居住系に次いで多い
72.9%の事業所で退職者がおり、とくに経営主
体別にみると営利法人立で80.0%であった。就

出産・
育児

4.9%
2.0%
4.8%
2.4%
10.9%
9.1%

その他

12.0%
13.4%
11.4%
17.1%
4.5%
13.6%

労系は、62.4%とやや低かった。職員不足の事業
所が相対的に少なく、さらに採用活動を積極的
に実施していない要因として、退職者が少ない

その他
(n=22)

48.1%
54.4%
45.7%
43.9%
48.2%
40.9%

転職

サービス体系別にみると、居住系は他よりも

児童系
(n=110)

ことが影響していたことがわかる。
ったことではないが、身体介護を実施する場合

3.2

は、腰痛などの体調不良になりやすい可能性が

退職理由

考えられる。さらに、居住系では図表2のとおり

転職、体調不良、職場の人間関係が退職理由
として多い

職員が不足している事業所が多く、日々の業務
の負荷が積み重なり、職場の人間関係の問題へ

ひとくくりに退職といっても、その理由はさ

と発展しているケースがあるのかもしれない。

まざまである。そこで、サービス体系別に差異

児童系は出産・育児の割合が高いが、これは

が出ている退職理由についてまとめた(図表14)

新卒採用が比較的多いことが影響していると思

まず、全体でもっとも多かったのは「転職」の

われる。今次調査では、在籍職員の性別は確認

48.1%であり、次いで「体調不良」の37.3%であ

していないが、保育士資格保有者は女性のほう

った。今次調査では転職先までは調査していな

が多いことから、出産・育児を理由とした退職

いが、退職者のほぼ同数を新卒以外の採用で確

が多いものと推察される。
就労系は、その他の理由が多かった。その他

保していることを考慮すると、同じ障害分野で

の内容は、資格試験準備への専念や能力低下、

の転職が多数を占めるものと考えられる。

家族の介護などで、特段の傾向はみられなかっ

また、サービス体系別にみると居住系は「転

た。

職」、
「体調不良」

「職場の人間関係」がいずれも
他のサービス体系よりも多かった。居住系に限

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