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ライフサイエンス委員会 これまでの議論(論点別)素案 更新版 (2 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2024/02/112060221.html
出典情報 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 ライフサイエンス委員会 (第112回 2/16)《文部科学省》
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カニズムが未解明。オルガノイド研究や生命現象の発生・再生から一連のプロセスの「ラ
イフ・コース」に着目した研究。
〇生命の進化は、生命とは何か、ヒトとは何かに関わる生命科学の根幹。
〇今後益々、臓器別(縦糸型)のアプローチから、免疫系、代謝・内分泌系、循環器系、筋
骨格系、神経系システム間の相互作用を加味したモデル (横糸型)形成が重要。
〇生命現象を徹底的に観測・観察し、網羅的に明らかにすることにより、新たな発見が生
まれるという観点も重要。
〇AIの進展により、かえってヒトとモノとの境界線が曖昧になっている中、生命活動そのも
のを振り返る重要性。
〇日本において Development というより、強みのある Disruptive(破壊的)な研究を可能と
する体制を。
②Methodology(最新計測・解析技術の展開)
〇近年、ライフサイエンス研究は、WetとDryの両方の解析・計測技術の進展により格段
に進展。計測・解析技術の進展等によりゲノムへの回帰がみられるとともに、老化・加齢
学や文化人類学的なアプローチも趨勢。ライフサイエンスにおける異分野連携は医工連
携から数理、AI、量子、さらには倫理・哲学等の人文・社会科学などとの連携に拡大し新
たな局面へと発展。
〇具体的には、シーケンサー技術やマルチオミックス、メタボローム・トランスクリプトー
ム・エピゲノム解析などのWet解析と数理、AIや通信、コンピューティング技術などがとも
に急速に発展。
〇特に、①大量のデータが手に入る時代に突入しそれをどのように扱うのか、②AIそのも
のが、今後の生命科学の研究手法に益々多大な影響を与え得ることを見越した対応が
必要。
③Mission(ライフサイエンス研究として期待されている、健康・医療やバイオといった不可欠
な社会ニーズへの対応・貢献)
〇ライフサイエンス研究は、健康・医療戦略等を通じ、国民、人類の健康医療にこれまで
も大きく貢献してきたものであり、今後もその負託にこたえていく必要がある。超高齢化
社会の中、人が幸せな一生を健康に終えるため、よりライフサイエンス研究が重要に。
〇また、少子高齢化社会を迎える我が国において、誰もが幸福感を感じつつ健康でライフ
サイクルを過ごせるように貢献する必要がある。超高齢社会の中、人々が健康を獲得・
維持し、社会で活躍できる「幸齢化」に繋げていくことも重要。
〇ライフサイエンスはこども政策にとっても重要であり、ライフ・コース全体を俯瞰しつつ生
殖医療や幼年期の発達支援、小児医療への貢献も期待される。
〇加えて、個別化医療(Precision―Medicine)や予防医療・先制医療にも個別化の流れ
が加わり(Precision public health など)、新たな要請にも応えていく必要がある。そのた
めには、生命現象を平均で捉えるのではなく、性差・個人差・個人内の変化の解明に取
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