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医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表 (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00016.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和5年度第2回 3/7)《厚生労働省》
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ID

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37

感染症(PT)

出典

概要

H1N1インフルエ ProMED-mail
ンザ
20230120.8707868

インドの保健当局によると、7年ぶりにVadodaraでブタインフルエンザ患者が報告され
た。患者は妊婦で、現在Vadodara Government病院でH3N1型インフルエンザの治療を
受けている。2日前、この女性は風邪と咳、高熱で入院した。同病院の指導医である
Oman Belim医師は、メディア関係者に、Vaghodia地区出身の25歳の女性が隔離病棟
に収容され、治療を受けていることを明らかにした。彼女は妊娠22週目で、状態は安定
しているといい、回復が早ければ2日後に退院できるだろうと付け加えた。

H1N1インフルエ ProMED-mail
ンザ
20230512.8710003

台湾疾病予防管理センターは、2023年5月11日、国内中央部に住む軽度のインフルエ
ンザに感染した10代男子の呼吸器サンプルから、亜型分類が出来ないA型インフルエ
ンザウイルスが検出されたと発表した。同機関が、さらに検査を行い、遺伝子配列を決
定した結果、H1N2v型インフルエンザウイルスであり、2021年に国内で発生した1例目
のH1N2v型感染者の遺伝子構成と類似している。本症例の密接な接触者3名を調査し
たが、いずれもインフルエンザ様症状はなく、検査の結果、H1N2vインフルエンザウイ
ルス感染は、認められなかった。疫学調査結果によると、本件は散発的なケースであ
り、過去の国際的なケースと同様である。ヒトからヒトへの感染を示す証拠はなく、保
健・農業当局は引き続きヒト、動物、環境の監視を強化する予定である。疾病予防管理
センターは、今回の症例が国内3例目のH1N2vインフルエンザウイルス感染者であると
指摘している。この症例は、最近の海外渡航歴はなく、流行調査後にブタとの接触歴
があった。2023年3月13日、発熱、鼻づまり、筋肉痛などの症状が出現し、翌日診療を
受け、インフルエンザ迅速検査でA型インフルエンザが陽性であった。医師は検査し、
インフルエンザ抗ウイルス薬を処方し、患者は回復した。H1N2vはブタに存在する低病
原性インフルエンザウイルスで、時折、ヒトへの感染例が報告されているが、その多く
は軽症である。2011年以降、世界で少なくとも47例のH1N2vインフルエンザが確認され
ており、そのうち41例がアメリカ大陸で発生している。ブタとの接触歴や汚染された環境
にさらされた症例もあり、肉を食べて感染した症例はない。今回患者から検出されたウ
イルスの遺伝子配列は、過去にブタから分離されたH1N2ウイルス株と似ているが、同
じではない。現在公費で使用されているインフルエンザ抗ウイルス剤に感受性がある。

2023年6月7日、ブラジルはWHOに対し、Paraná州内においてブタ由来インフルエンザA
(H1N1)変異型(v)ウイルスに感染したヒトの研究所確定死亡症例を届け出た。インフ
ルエンザA(H1N1)vの散発的なヒト感染例は、これまでもブラジルを含め報告されてい
る。国際保健規則(IHR)2005によると、新型インフルエンザAウイルス変異型によるヒト
への感染は、公衆衛生に大きな影響を与える可能性のある事象であり、WHOに通知す
る必要がある。現在入手可能な情報に基づき、WHOはこの事象を散発的なケースとみ
なしており、ヒトからヒトへの感染を示す証拠はないとしている。ヒトの間での地域社会
レベルの広がり、及びヒトを介した国際的な疾病の広がる可能性は低い。2023年6月7
日、ブラジルIHR連絡窓口は、Rio de JaneiroのOswaldo Cruz財団国立インフルエンザ
センターが、検出したブタ由来インフルエンザA(H1N1)vウイルスによる致死的なヒト感
染症をWHOに通知した。患者は、基礎疾患のある42歳の女性で、養豚場の近くに住ん
WHOホームページ.
でいた。2023年5月1日に発熱、頭痛、咽頭痛、腹痛を発症し、5月3日に重症急性呼吸
https://www.who.int/e 器感染症で入院した。5月4日に集中治療室に入院し、5月5日に死亡した。現在進行中
H1N1インフルエ mergencies/disease- の調査によると、患者はブタと直接接触していなかったが、彼女の身近な接触者2名が
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ンザ
outbreak養豚場で働いていたことが報告されている。この2人の接触者は、呼吸器系疾患を発
news/item/2023症しておらず、インフルエンザ検査も陰性であった。現在までのところ、この症例に関連
DON473
するヒトからヒトへの感染は確認されていない。Paraná州中央公衆衛生研究所でリアル
タイムポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)が実施され、サンプルは、インフルエンザA/H1
ウイルスとして変異型判定された。また、この検体は、RT-PCRによりブタインフルエン
ザAウイルスマーカーが陽性であることが判明した。配列解析によってインフルエンザA
(H1N1)vウイルスであることが確認された。回収されたゲノムは、2022年にParaná州
Toledo市で検出された他のインフルエンザA(H1N1)vウイルスのヘマグルチニン(HA)
と高い同一性(99%)を有している。また、2015年にブラジルでブタから採取されたウイ
ルスのHAと96%の同一性を有している。インフルエンザA(H1)ウイルスは、世界のほと
んどの地域のブタの集団で発生している。ブタで通常循環しているインフルエンザウイ
ルスがヒトから検出された場合、「変異型インフルエンザウイルス」と呼ばれる。H1N1、
H1N2、H3N2は、ブタのA型インフルエンザウイルスの主要な亜型であり、通常、ブタや
汚染された環境に直接又は間接的にさらされた後に、ヒトに感染することもある。

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