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○入院(その7)について 総ー2 (70 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00232.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第573回 12/15)《厚生労働省》
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退院後の生活を見据えた入院中の栄養管理の例
○ 退院後の生活を見据えた栄養管理手順を作成し、栄養・食生活の課題に対する退院支援を併せて行っ
ている例があり、退院前の栄養状態を評価し、多職種で共有することで、退院後速やかな支援が可能。
■栄養管理手順(一般病棟用)
栄養スクリーニング

栄養アセスメント

●介入タイミング:入院当日。遅くとも入院翌日
●スクリーニングツール:MNA-SF、SGA

●低栄養(At risk含む)/過栄養・生活習慣病リスク
●栄養状態の評価(症状・兆候):FH/AD/BD/PD/CH※
●複数の栄養評価から栄養に関する総合的な判断
●ⅰ)摂取量 ⅱ)臨床(栄養) ⅲ)行動と生活環境

栄養管理計画

●可能な限り入院前の状態に近づける
●医師・看護師・薬剤師等関連職種との計画立案
●解決すべき課題が複数ある場合はTriage

実施・チェック

●Triage fileにて介入患者(栄養管理計画書使用)、
日時を把握。時期はリスクに応じて設定
赤:毎日 黄:数日毎 緑:1週間毎
●問題点・課題、介入計画はカルテ記載

モニタリング

●モニタリング項目:栄養状態の評価(症状・徴候)
FH/AD/BD/PD/CHを観察する。

※ FH:食・栄養に関した履歴、AD:身体計測、BD:臨床検査・生化学データ、PD:身体所見(栄養に関する)、CH個人履歴

出典:社会医療法人財団慈泉会相澤病院提供資料を基に医療課にて作成

■退院支援の例
【入院時】
本人や家族と面談し、退院後の食生活に関係する「独居・高齢者夫
婦」「サポート体制困難・不安」などの情報を収集
<サポート体制困難・不安の例>
・ 神経難病患者の調理担当者(家族)の心理的負担
・ 適さない宅配食の選択による慢性心不全患者の症状悪化
・ 家族の誤った知識による高齢者の栄養不良
【入院中】
栄養管理手順に基づく、栄養アセスメントやモニタリングで、訪問栄
養食事指導や退院後訪問の必要性が見込まれる患者は、医師、
退院支援室等の多職種に共有

必要性がある場合は、入院中に本人や家族に、訪問栄養食事指導
や退院後訪問について紹介

重点的な栄養ケア・マネジメントにより、本人との信頼関係を構築し、
退院後の食生活について、家族も含めた栄養食事指導を実施
【退院前カンファレンス】
退院前の栄養状態の評価を多職種で共有し、本人や家族へ入院
中に栄養介入した内容、経過について管理栄養士から説明
【退院時・退院後】
医師の指示を受け、訪問日時を調整して、退院後速やかに訪問栄
養食事指導を実施
訪問時の内容(生活状況)は、関係職種全員に共有

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