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【参考資料1】腎疾患対策検討会報告書 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35304.html
出典情報 腎疾患対策及び糖尿病対策の推進に関する検討会(第4回 9/28)《厚生労働省》
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2.腎疾患の現状
○腎疾患の特徴
腎臓は「沈黙の臓器」と言われ、自覚症状が乏しく、症状を自覚した時には、腎疾患が既
に進行しているというケースも少なくない。だが、早期から適切な治療を行えば重症化予防
が可能であるため、早期診断、早期治療が重要である。腎臓は、「図1 腎臓の構造」に示
すように血管が豊富な臓器であり、血液の「ろ過」を行っている「糸球体」も、毛細血管が球
状に絡まった組織である。そのため、腎臓の血管の障害は、腎疾患の発症に直結する。つ
まり、血管障害を引き起こす糖尿病、高血圧、脂質異常症等の生活習慣病や加齢等が、腎
疾患の主な発症リスクである。
図1 腎臓の構造

特定非営利活動法人腎臓サポート協会ホームページより抜粋

○腎疾患の原因
主な腎疾患としては、糖尿病による糖尿病性腎症、複数の難病を包括した慢性糸球体
腎炎、主に高血圧や加齢による腎硬化症等がよく知られている。これらの疾患は併存する
場合もあることから、「糖尿病」がその発症や進展の少なくとも一部に関与する腎疾患を包
括した、「糖尿病性腎臓病(Diabetic kidney disease(DKD) 。以下「DKD」という。)」という概
念が近年欧米で提唱され、わが国の関連学会においても広く共有されている。また、生活
習慣病のみならず、IgA 腎症等の慢性糸球体腎炎や、多発性嚢胞腎、膠原病等の難病も
腎障害の原因となる。難病は、生活習慣病の既往がなくても発症し、急速に進行する場合
もあることから、早期診断、早期治療がより重要である。
○慢性腎臓病(CKD)について
慢性腎臓病(CKD)は、1つの疾患の名称ではなく、腎臓の働きが徐々に低下していくさま
ざまな腎臓病を包括した総称であり、予防啓発に積極的に取り組むために提唱された名称
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