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資料2-4 岡参考人提出資料(公益社団法人日本小児科学会 会長)[1.1MB] (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34548.html
出典情報 医道審議会 医師分科会医師臨床研修部会(令和5年度第2回 8/2)《厚生労働省》
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「小児科プログラム」の意義・効果について
意義・効果がある(自由記載意見から主な意見)
質の高い小児科の育成
• 小児科を目指す研修医が有意義な研修を行える環境を作ることで、小児科を専攻する医師を確実に増やすとともに、質の高い小児科医療を育成するのに役立つ。
• 小児科医を増やすためには一定の効果があると思います。
• 小児科を志望する方にとっては深く学べる意義のあるプログラムだと思います。
• 小児重点プログラムの研修医が呼び水となって、他研修医も小児科専攻研修を希望する効果もあり、小児科医数の確保・育成につなげる点で有用である。
• 将来小児科医になりたい初期研修医のニーズにあわせたプログラムが組めることは、将来的に指導医、研修医双方のメリットにはなる。
• 小児科医としての診療・研究・プロフェッショナリズムを習得するためには、初期研修から行うことが必要と思われます。
地域への影響
• 小児科を志す医師を早期から援助することができ、また、地域の医療機関に後期研修医として残ってくれる可能性が高まると思います。
• 地域の小児医療としても、研修医にとっても、人材確保、人材育成という点で有用と考える。
• 人口動態に基づき小児科(および産科)の需要が高い地域では、プログラム設置の意義があると考えられる。特に広域から患者が集まるような大規模病院では、小児医
療の質向上や地域全体の医療体制の強化は継続的な課題である。将来的な専門医の確保や地域医療体制の維持・向上にプログラム設置義務付けが有意義である。
社会的意義等
• 「こどもまん中社会の実現」に向けて閣議決定がされている現状において、小児科プログラムについて議論をすること自体が、少子化という日本国の存亡にかかわる問題に
ついての危機意識がなさ過ぎる。
• 病院にとっても小児科・産科希望者をとらなくてはいけないことになる。なくなると、病院として小児科・産科を優遇しなくてよいので、なくさないで欲しいです。
その他
• 20名を15名に変更すべき。廃止ではなくむしろ促進すべき
• 小児科は新生児から青年期までを含み、トランジションを含めて、成人期まで移行する疾患も数多く存在する。そのため小児科疾患を研修することで成人期にも役立つ。

意義・効果がない(自由記載意見から主な意見)
マッチング・応募実績の課題
• 研修の時点で枠を作ることにより、小児科医、産科医を増やすことを目的としていると思うが、現在の当地域では小児科プログラムを有する施設はfull matchせず、研修医
にとってメリットはなく選ばないものと思う。今の研修医は直前まで進路を悩む人が多いため、選択肢を学生のうちに減らすことを極端に嫌がる。
• プログラムはあるが、応募実績はなし。普通の大学研修プログラムでも自由度が高いため、小児科を重点的にとることは可能。募集時に優遇はされるが、定員割れが多いた
め、いまのところあまりメリットはないかもしれない。
初期研修プログラムとしての課題
• 初期研修の目的は広く様々な診療科を経験することです。小児科の研修が基本プログラムで必須になっており、あえて小児科プログラムを基本プログラムから分ける意味は
無いと思います。
• 研修内容は、自由選択で組めるようになっており、特別感がない。
• 研修プログラムの変更で柔軟に対応可能なため、小児科プログラムの設置意義、効果は無いと考えます。
• 本来の初期研修の目的(幅広い分野における知識、手技獲得)からは外れる可能性がある。
• 通常のプログラムと大差ない現状では敢えて「小児科プログラム」を専攻する意義・効果は薄いのではないでしょうか。
社会的意義等
• 厚労省のHPを見た限りでは「小児科医、産科医の確保に資するよう」という記載があります。現時点では本来の目的である小児科医の確保という結果につながっていないた
め、効果はないか、あってもごく少ないと考えられます。

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