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資料2-4_内堀構成員提出資料 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33521.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第11回 6/9)《厚生労働省》
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患者に優しい新規医療技術開発に向けて
● 固形がんに対する重粒子線治療と、多発・微小がんに対する核医学治療は、難治が
んにも効果的であるだけでなく、副作用が少なく、短期間かつ働きながらの外来での治
療、 早期の社会復帰も可能な治療法である。身体の負担も小さく、二次がんの可能性
も低く、高齢者・AYA世代にも適用できる治療法といえる。
● この長所をさらに活かすため、重粒子線治療では、治療の短期化を進めるとともに、
複数イオン照射・マイクロビーム照射などの新技術の開発を進めている。核医学治療で
はアイソトープと新たなドラッグデリバリーシステムとの組合せに加え、アクチニウムな
どのα線放出核、さらにオージェ電子放出核を用いた治療薬開発を進めている。
● 一方で、重粒子線治療装置の小型化・低コスト化や、核医学治療におけるアイソトープ
利用の規制緩和が、これらの治療法普及に必須となっている。そのために、我が国独
自の科学技術を集めた分野横断的な研究を推進すると共に、普及展開に向けた制度・
体制の整備が重要と考えている。
● さらに、量子センサ、量子コンピュータ、量子通信・暗号等の「量子技術」は、世界的に
急速な発展しており、政府は社会・経済に革新をもたらす重点技術に位置付けている。
特に量子センサのうち「生体ナノ量子センサ」や「超偏極MRI」技術は、がん診断のブレ
イクスルーにつながる可能性があり、長期的視点に立って、研究開発を推進している。
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