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別添資料2 「令和3年職場における熱中症による死傷災害の発生状況(令和4年1月14日時点速報値)」 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24043.html
出典情報 令和4年「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」を実施します(2/22)《厚生労働省》
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(4)熱中症の発症と年齢との関係
年齢階級別に死傷年千人率は図のとおりであった。最も高い 65 歳以上
における死傷年千人率は、最も低い 25~29 歳の約3倍であった。

年齢階級別死傷年千人率(2021年速報値)
0.014
0.012

0.0121

0.0120

0.0126

0.0133

0.0101
0.01
0.008
0.006

0.0080

0.0079

0.0087 0.0085

0.0059
0.0045

0.004
0.002
0



死傷年千人率は、死傷者数と雇用者数(
「2021 年労働力調査結果」(総務省統計
局)による)を用いて算出した。

(5)熱中症発症時の服装
死傷災害の中には、熱中症発症時に通気性の悪い衣服を着用していた事
例が見られた。アスベスト除去作業で着用する防護服など、通気性の悪い
衣服(令和4年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」実施要綱の
別紙表2参照)については、首からの体温の放熱を妨げるなど深部体温を
上昇させることから、熱中症予防のため WBGT 基準値の補正が必要である
と考えられる。
(6)熱中症発症者に対する対応や発見の遅れ
熱中症発症者の中には、体調不良を訴え、休憩させた際に周囲の目が行
き届かず、周囲が気づいたときには容態が急激に悪化していたり、一人作
業をしていて倒れているところを発見されたりと、熱中症発症から救急搬
送までに時間がかかっていると考えられる事例も複数あった。一方で、被
災者の自覚症状からすぐに病院に行っている事例では、休業見込期間が比
較的短い傾向が見られた。
その他、医療機関での診察を受けて快方に向かったものの、帰宅後に悪
化し、重症化した例も見られた。
(7)熱中症を原因とする二次災害
熱中症の発症が、二次災害の発生につながる事例も見られた。熱中症に
より意識を失って転倒し、頭部や肩を強く打った事例、車両の運転中に熱
中症を発症し交通事故につながった事例などが見られた。