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資料2-2 指摘事項に対する回答 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30996.html
出典情報 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第145回 2/9)《厚生労働省》
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先進医療総括報告書の指摘事項に対する回答2
先進医療技術名:腎血管筋脂肪腫に対する腎腫瘍凝固・焼灼術(冷凍凝固によ
るものに限る。)
2023 年 1 月 16 日
九州大学病院 泌尿器科・江藤 正俊
1.CR に至らなかった 3 例の特徴に関しての詳細を確認したいと思います。とくに腎
血管筋脂肪腫は、脂肪成分の少ない腫瘍から多い腫瘍までバラエティに富んでい
ること、また、腎臓の占拠部位で例えば腎門部で血管に近いところなどでは十分に冷
却できないなどがあるかと考えますが、いかがでしょうか。
【回答】
ご指摘ありがとうございます。
まずは modified RECIST、RECIST による評価方法の違いが最終結果に及ぼす影
響に関してご報告いたします。別紙表1をご参照ください。造影効果の有無でみ
る modified RECIST では CR が 11 例に認めておりますが、その CR 症例でも
RECIST にて評価しますと大半が PR か SD(縮小傾向)となります。これは治療
効果により縮小を認め、完全に消失はしていないのですが、造影効果は消失して
いるため modified RECIST では CR という評価になっており、modified RECIST
では CR 評価になりやすいことをご承知おき下さい。その点で、CR を得られな
かった Cryo-tsc-04 と Cryo-tsc-05 では評価に RECIST を用いた影響はあるかと思
います。
CR に至らなかった 3 例の解剖学的位置関係ですが、3 例とも腎の中部背側に位
置しており、腎門部から離れたところに存在していたため、ご指摘いただいたよ
うな腎動静脈への影響を懸念して十分な治療を行えなかったということはない
と考えておりますし、各施設からの報告ではプロトコール通り凍結療法を行え
たとの報告を得ておりますので、ご指摘いただいたような冷却不十分というこ
とは今回の症例ではなかったと考えております。
腫瘍の成分による治療効果に関してですが、CR を得られなかった Cryo-tsc-04 と
Cryo-tsc-05 は脂肪成分がメインでした。Cryo-tsc-06 も脂肪成分が主で造影アレ
ルギーのため RECIST 評価を行いましたが、完全に腫瘍の瘢痕部位も消失して
いるため CR(図1)となり、腫瘍の成分による治療効果の差異は少ないのでは
ないかと考えております。

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