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PDF:2022年第50週(12月12日~12月18日; 12月19日現在)掲載日:2022年12月26日 (2 ページ)

公開元URL https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/10754-2021-41-10-11-10-17-10-19.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報 発生動向の状況把握 2022年第50週(12月12日-12月18日、12月19日現在)(12/26)《国立感染症研究所》
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(感染を疑ったために実施する検査数も増え、検査を行った場合、結果が陽性である確率も増加する)。
検査数を増やしたために陽性数が増加したと説明が困難であり、罹患率の上昇が懸念されるパターン
である。
より重症な入院例の指標は、少し過去の罹患を反映する傾向があるが、軽症例・無症候例と比較して、
受診・検査行動の変化の影響を受けにくい。 第 50 週に新規に届出された診断時中等症以上の症例は
742 例、重症例は 196 例であった。前週と比して、中等症以上例、重症例ともに減少であった。 一方、
遅れ報告を考慮し、12 月 12 日現在の第 49 週の値と比較した場合は、第 50 週の中等症以上および
重症の症例はともに増加した。なお、年齢群別では、中等症以上の症例においては、60-79 歳で増加
であった。重症の症例においては、60-79 歳と5-9歳の年齢群で微増した。レベルとしては、中等症
以上・重症の症例ともに、全ての年齢群で第7波のピークレベルを下回っているが、高年齢層では第 7
波と同等レベルまで上昇している。 新規の入院例においては、第 41 以降は継続して増加し、第50週も
多くの年齢群でも微増が見られた。レベルとしては、第 7 波と同等レベルまで上昇している。なお、直近
の週は過小評価されている場合があり、前週との比較においては、遅れ報告を考慮するのが重要であ
る。
全国の入院治療等を要する COVID-19 の入院患者群の推移については、第 39~41 週は微減傾向
で第 42~43 週は横ばいであったが、第 44 週以降増加傾向である。入院中の重症者数においては、
第 39 週は減少し、第 40~43 週は横ばいであったが第 44 週以降増加傾向が持続している。レベル
としては、第 7 波のピークレベルを下回っている。
NPO 法人日本 ECMOnet が集計する Extracorporeal Membrane Oxygenation(ECMO)/
人工呼吸器装着数においては、開始日で集計されている週ごとのそれぞれの開始数を公表している。
人工呼吸器の開始数は、第 47、48 週は微減したが、第 49 週は増加し、第 50 週は微減した。ECMO
の開始数は、第 35週以降減少し、第 39~47 週は 0~1 例であったが、第 48 週は増加し、第 49~
50 週は再び微減した。新規の人工呼吸器、ECMO の開始数は、それぞれ 29 例と 2 例であった。
ECMO 装着中の全国の COVID-19 患者数においては、第 44~46 週は横ばいであったが、第 46
~49 週にかけて微増し、第50週は微減した。 入院中の COVID-19 重症例における人工呼吸器装着
中の患者数においては、第 44 週頃から微増傾向である。ECMO/人工呼吸器装着数の最新の状況と
詳細に関しては、NPO 法人日本 ECMOnet の https://crisis.ecmonet.jp/ を参照いただきた
い。
新規症例の発生から死亡までは、長いタイムラグが想定される。死亡者数においては、第 36~41 週以
降は減少したが、第 42~43 週は横ばいで、第 44 週以降増加傾向である。直近 5 週間では、第 46
週は 702 例、第 47 週は 897 例、第 48 週は 1,166 例、第 49 週は 1,358 例、第 50 週は 1,617
例であった。
2022 年第 50 週の新規症例報告数のレベルは、人口 10 万対 836 人であった。 人口当たり年齢群
別新規症例報告数は、5-9 歳 が最多、 70 代が最少であった。 なお、新規症例報告数が最も多い年齢
群は、40 代であった。 小児と 10 代の傾向としては、0-4歳、5-9歳、10代の人口10万対新規症例報
告数はそれぞれ 1,042、1,664、1,454 (それぞれ報告された全症例の 4.7%、8.0%、15.4%)で
あった。
新規報告者数合計の前週比は 1.22 であった。 年齢群ごとの前週比は、中央値:1.22、範囲:1.17〜
1.24 倍とすべての年齢群で新規症例報告数は増加した。 また、直近の週は過小評価される傾向があ
るが、12 月 19 日現在の第 50 週の値と 12 月 12 日現在の第 49 週の値と比較すると、中央値:
1.22、範囲:1.17〜1.24 倍であった。 直近5週間の前週比は、第 46 週は 1.18、第 47 週 1.18、第
48 週は 1.05、第 49 週は 1.17、第 50 週は 1.22 であった。
人口 10 万対新規症例報告数の前週差は、第 50 週は、151.1 であった。 10 代で最も多く、275 人
の増加(1,179から 1,454 人)を認め、次に 5-9 歳の年齢群で 270 人の増加を認めた。 他の年齢群
では、人口 10 万対 51人から 210 人の増加を認めた。
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