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参考資料1 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会とりまとめ (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23880.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会 薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループ(第1回 2/14)《厚生労働省》
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1科目でよい大学が大半である)も考えられる。


6年制の卒業生の進路は、薬剤師の免許が必須ではない従事先も存在する
が、免許の必要性に関わらず、6年制の薬学教育を受けている以上、薬剤師
免許の取得を目標とすることは当然のことである。



薬剤師国家試験では薬剤師の免許を与えるための一定の質を確認している
が、上記のような学生の質の低下により、薬学教育において国家試験に合格
できるレベルに到達させることを重視し、国家試験対策が中心となってしま
う大学も存在するため、薬剤師の養成を考える際には、養成数という量の問
題だけではなく、養成する学生の質の問題もあわせて考える必要がある。



なお、6年制の定員は私立大学が多く、学生によっては多額の奨学金の貸
与を受ける場合もあり、就職にあたり奨学金の返済を考慮していることもあ
るため、このような状況も後述の薬剤師確保の取組に影響を与えるとの指摘
があった。

(入学定員)
○ 今後、人口減少により大学進学者数が減少すると予測される中で、仮に現
状の入学定員を維持した場合、次のような課題が生じる。
 入学定員を充足していない大学や入学試験の実質競争倍率が相当低い大
学が更に増加する可能性がある。
 入学者の学力の更なる低下により、卒業・国家試験合格が困難な学生が更
に増加する可能性がある。
 将来的に薬剤師が過剰になった場合、薬剤師免許を取得しても、待遇面の
問題を含め、十分な就職先の確保が困難となり、学生が薬剤師に魅力を感
じなくなる可能性がある。(高校生が薬剤師に魅力を感じなくなると、希
望する学生が減少し、学生の質の確保が更に困難になり得る)
 大学の教員についても、大学数や学生数が維持されると、今と同程度の教
員を確保し続ける必要がある。


大学の設置は大学設置基準を満たすことで許可されるため、大学の意向に
より全体の入学定員数が増加している状況である。薬剤師の需給により定員
数をコントロールする仕組みとはなっておらず、既に薬学部・薬科大学が存
在している自治体周辺に更に新設される一方で、薬学部・薬科大学が存在し
ない県もあり、大学が偏在している。



周辺地域に薬学部・薬科大学が既にあるにも関わらず、新たな大学や学部
を新設することは、魅力ある教育カリキュラムとすることや入学試験の試験
科目を充実させること等により、入学する学生の質を周辺の大学より相当高
いレベルとしない限り、上記のような課題が更に進むことが懸念される。現
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