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新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報 発生動向の状況把握 2022年第47週(11月21日-11月27日、11月28日現在) (2 ページ)

公開元URL https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/10754-2021-41-10-11-10-17-10-19.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報 発生動向の状況把握 2022年第47週(11月21日-11月27日、11月28日現在)(12/5)《国立感染症研究所》
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傾向である)。これは、流行(有病割合)が増加した際に想定される傾向である(感染を疑ったために実施
する検査数も増え、検査を行った場合、結果が陽性である確率も増加する)。検査数を増やしたために
陽性数が増加したと説明が困難であり、罹患率の上昇が懸念されるパターンである。
より重症な入院例の指標は、少し過去の罹患を反映する傾向があるが、軽症例・無症候例と比較して、受
診・検査行動の変化の影響を受けにくい。 第 47 週に新規に届出された診断時中等症以上の症例は
533 例、重症例は 131 例であった。前週と比して、中等症以上例、重症例ともに減少傾向であった。遅
れ報告を考慮し、11 月 21 日時点の第 46 週の値と比較した場合は、第 47 週の中等症以上および重
症の症例はともに微減であった。なお、年齢群別では、中等症以上の症例においては、60 歳以上で増加
幅が大きく、0~4 歳と 10~14 歳でも増加傾向がみられ、ほかの年齢群では横ばい~微減であった。
重症の症例においても同様の傾向がみられた。レベルとしては、中等症以上・重症の症例ともに、全て
の年齢群で第7波のピークレベルを下回っている。新規の入院例においては、第 43 週以降増加傾向に
あり、ほとんどの年齢群でも新規入院例は増加している。
全国の入院治療等を要する COVIDー19 の入院患者群の推移については、第 39~41 週は微減傾向
で、第 42-43 週は横ばい、44 週以降微増傾向である。入院中の重症者数においては、第 39 週は減
少し、第 40-43 週は横ばいであったが、44 週以降増加傾向である。レベルとしては、第 7 波のピー
クレベルをともに下回っている。
NPO 法人日本 ECMOnet が集計する Extracorporeal Membrane Oxygenation(ECMO)/
人工呼吸器装着数においては、開始日で集計されている週ごとのそれぞれの開始数を公表している。
人工呼吸器の開始数は、第 35 週以降減少から横ばい傾向であったが、第 44 週より増加傾向となり、
第 47 週は減少した。ECMO の開始数は、第 35 週以降減少し、第 39 週以降は数例の開始があるも
のの、0例が続いており、第 47 週は微減した。新規の人工呼吸器、ECMO の開始数は、それぞれ 14
例、0 例であった。ECMO 装着中の全国の COVID-19 患者数においては、第 31 週から緩やかな微
減傾向でその後第 44 週から横ばいである。入院中の COVID-19 重症例における人工呼吸器装着中
の患者数においては、第 40 週頃から横ばい傾向であったが、第 46 週は微増、第 47 週も微増した。
ECMO/ 人 工 呼 吸 器 装 着 数 の 最 新 の 状 況 と 詳 細 に 関 し て は 、 NPO 法 人 日 本 ECMOnet
https://crisis.ecmonet.jp/ を参照いただきたい。
新規症例の発生から死亡までは、長いタイムラグが想定される。死亡者数においては、第 36~41 週以
降は減少したが、第 42 週、43 週は横ばい、第 44 週以降は増加した。直近 5 週間では、第 43 週は
362 例、第 44 週は391例、第 45 週は552例、第 46 週は 702 例、第 47 週は 897 例であっ
た。
2022 年第 47 週の新規症例報告数のレベルは、人口 10 万対 559 人であった。人口あたり年齢群
別新規症例報告数は、5-9 歳 が最多、70 代が最少であった。なお、新規症例報告数が最も多い年齢群
は、40 代であった。 小児と 10 代の傾向としては、0-4歳、5-9歳、10代の人口10万対新規症例報告
数はそれぞれ 681、1076、954 (それぞれ報告された全症例の 4.6%、7.8%、15.1%)であった。
新規報告者数合計の前週比は 1.18 であった。年齢群ごとの前週比は、中央値:1.19、範囲:1.11〜
1.25 倍とすべての年齢群で新規症例報告数は増加した。また、直近の週は過小評価される傾向があり、
11 月 28 日現在の第 47 週の値と 11 月 21 日現在の第 46 週の値と比較すると、中央値:1.18、範
囲:1.11〜1.25 倍であった。直近5週間の前週比は、第 43 週は 1.22、第 44 週は 1.43、第 45 週
は 1.24、第 46週は 1.18、第 47週は 1.18 であった。
人口 10 万対新規症例報告数の前週差は、第 47 週は、85 であった。5~9 歳で最も多く、163 人の
増加(913 から 1076 人)を認め、次に 30 代の年齢群で 132 人の増加を認めた。他の年齢群では、
人口 10 万対 39 人から 105 人の増加を認めた。
地域別:第 47 週の人口 10 万対新規症例報告数のレベルとしては、北海道で最も高く 1070 人、次に
東北の 910 人、沖縄県を除く他の地域でも 300 人を上回っている。全症例の 48%を関東と近畿が
占めている。関東は第 43 週は 32%、第 44 週は 34%、第 45 週は 35%、第 46 週、47 週は 36%
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