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資料3-2:山内参考人提出資料 (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28756.html
出典情報 腎疾患対策及び糖尿病対策の推進に関する検討会(第1回 10/28)《厚生労働省》
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かかりつけ医から糖尿病専門医・専門医療機関への紹介基準
1.血糖コントロール改善・治療調整
〇薬剤を使用しても十分な血糖コントロールが得られない場合、あるいは次第に血糖コントロール状態が悪化した場合
(血糖コントロール目標(※1)が達成できない状態が3ヵ月以上持続する場合は、生活習慣の更なる介入強化や悪性腫瘍などの
検索を含めて、紹介が望ましい)。
※1.血糖コントロール目標
〇新たな治療の導入(血糖降下薬の選択など)に悩む場合。
〇内因性インスリン分泌が高度に枯渇している場合(1型糖尿病等)。
〇低血糖発作を頻回に繰り返す場合。

目標

血糖正常化を
目指す際の目標

合併症予防
のための目標

治療強化が
困難な際の目標

HbA1c(%)

6.0未満

7.0未満

8.0未満

〇妊婦へのインスリン療法を検討する場合。
〇感染症が合併している場合。

高齢者については“高齢者糖尿病の血糖コントロール目標”を参照

2.教育入院
〇食事・運動療法、服薬、インスリン注射、血糖自己測定など、外来で十分に指導ができない場合(特に診断直後の患者や、教育入院
経験のない患者ではその可能性を考慮する)。

3.慢性合併症
〇慢性合併症(網膜症、腎症(※2)、神経障害、冠動脈疾患、脳血管疾患、末梢動脈疾患など)発症のハイリスク者(血糖・血圧・脂質・
体重等の難治例)である場合。
〇上記糖尿病合併症の発症、進展が認められる場合。
※2.腎機能低下やタンパク尿(アルブミン尿)がある場合は“かかりつけ医から腎臓専門医・専門医療機関への紹介基準(案)”を参照のこと。

4.急性合併症
〇糖尿病ケトアシドーシスの場合(直ちに初期治療を開始し、同時に専門医療機関への緊急の移送を図る)。
〇ケトン体陰性でも高血糖(300mg/dl以上)で、高齢者などで脱水徴候が著しい場合
(高血糖高浸透圧症候群の可能性があるため速やかに紹介することが望ましい)。

5.手術
〇待機手術の場合(患者指導と、手術を実施する医療機関への日頃の診療状態や患者データの提供が求められる)。

〇緊急手術の場合(手術を実施する医療機関からの情報提供の依頼について、迅速に連携をとることが求められる)。
上記基準ならびに地域の状況等を考慮し、かかりつけ医が紹介を判断し、かかりつけ医と専門医・専門医療機関で逆紹介や併診等の受診形態を検討する。