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資料3-9 砂川先生提出資料 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第99回 9/14)《厚生労働省》
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今回の実地調査で内因性死亡が明らかとされた小児等の死亡例において、基礎疾患のな
かった症例も死亡していることから、SARS-CoV-2 感染後は、基礎疾患のある者はもちろ
ん、基礎疾患のない者においても、症状の経過を注意深く観察することが必要であると考え
られた。新型コロナワクチンは、接種対象でも多くの小児の死亡例では未接種であった。ま
た、症状は、日本小児科学会による国内小児における COVID-19 レジストリ調査2)と比較
して、呼吸器症状以外の症状のうち、悪心嘔吐(52%)、意識障害(45%)、経口摂取不良
(31%)
、痙攣(28%)の割合が高かった。新型コロナウイルス感染症における重症度分類
は、主に呼吸器症状等により分類されているが 3)、小児においては、痙攣、意識障害などの
神経症状や、嘔吐、経口摂取不良等の呼吸器症状以外の全身症状の出現にも注意を払う必要
があると考えられた。発症から死亡までの日数は、1 週間未満が 73%を占めており、特に
発症後1週間の症状の経過観察が重要であると考えられた。
調査に関する制限と今後
本報告は、2022 年 8 月 31 日時点での暫定的な報告であり、今後の調査の進捗にあわせ
て、情報の更新・修正がなされる可能性がある点、及び本調査では、SARS-CoV-2 感染と死
亡との因果関係を検討していない点に留意する必要がある。引き続き、自治体及び関係学会
の協力のもと、本調査を継続していく予定である。
本調査における協力学会:日本小児科学会、日本集中治療医学会、日本救急医学会
謝辞:本調査にご協力いただきました関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
参考資料:
1. 厚生労働省 データからわかる 新型コロナウイルス感染症情報
https://covid19.mhlw.go.jp/ (閲覧日:2022 年 8 月 19 日)
2. 小児科学会 予防接種・感染症対策委員会「データベースを用いた国内発症小児
Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) 症例の臨床経過に関する検討」の中間報告:
第 3 報、2022 年 3 月 28 日、
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20220328_tyukan_hokoku3.pdf
3. 新型コロナウイルス感染症診療の手引き・第 8.0 版
https://www.mhlw.go.jp/content/000967699.pdf

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