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資料1-7 国内添付文書 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23462.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(第27回 1/24)《厚生労働省》
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糞中排泄は31.6±8.2%であり、尿中・糞中を合算して総投
与放射能の約80%が回収された4)
(外国人データ)


14.適用上の注意
14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよ
う指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部
が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の
重篤な合併症を併発することがある。

17.臨床成績
17.
1 有効性及び安全性に関する試験
17.
1.
1 国内第Ⅲ相試験
性交後72時間以内に0.75mg製剤2錠(レボノルゲストレル
として1.5mg)を1回経口投与した結果、解析対象例63例の
うち、妊娠例は1例で、妊娠阻止率注)は81.0%であった。
副作用発現頻度は72.3%(47例/65例)で、主な副作用は、
消退出血46.2%(30/65例)
、不正子宮出血13.8%(9/65例)

頭痛12.3%(8/65例)
、悪心9.2%(6/65例)
、倦怠感7.7%(5/65
例)
、傾眠6.2%(4/65例)等であった5)。
[5.
1参照]

16.薬物動態
16.1 血中濃度
日本人健康成人女性8例に0.75mg製剤2錠(レボノルゲスト
レルとして1.5mg)を単回経口投与した場合の薬物動態パ
ラメータ及び血漿中濃度を下表及び下図に示す1)。
Cmax(ng/mL) Tmax(hr)
23.87±8.01
2.88±2.03

AUC0-120(ng・hr/mL) T1/2(hr)
435.66±115.44
24.72±3.49
(mean±S.D., n=8)

注)妊娠阻止率:月経周期日ごとの妊娠確率6)から求めた妊娠予定数
を用いて算出した値

17.
1.
2 海外第Ⅲ相試験
性交後72時間以内に他のレボノルゲストレル製剤1.5mgを1
回経口投与した際の妊娠率及び妊娠阻止率は以下のように
報告されている。
投与日
性交後1~3日
(0~72時間)

妊娠率
(妊娠例数/評価症例数)
1.34%
(16/1198)

妊娠阻止率
84%

主な副作用は、不正子宮出血31.3%(426/1359例)
、悪心
13.9%(189/1359例)
、疲労13.5%(184/1359例)、下腹部痛
13.5%(183/1359例)
、頭痛10.4%(142/1359例)、浮動性め
まい9.7%(132/1359例)
、乳房圧痛8.3%(113/1359例)
、月
経遅延4.6%(62/1359例)であった7)。
[5.
1参照]

18.薬効薬理

16.3 分布
16.3.
1 蛋白結合率
血漿蛋白結合率は93~95%で、蛋白結合分布はアルブミン
50%、SHBG(性ホルモン結合グロブリン)及びCBG(コ
ルチゾール結合グロブリン)48%であった。
16.3.2 乳汁への移行
分娩後6~12週の被験者12例にレボノルゲストレル1.5mgを
投与し、投与前、1、2、4、6、8、24、48、72、96及び120
時間後の血漿中並びに母乳中のレボノルゲストレル濃度を
測定した結果、レボノルゲストレルは、投与2時間後まで
に速やかに乳汁中に移行し、2時間から4時間の間にピーク
に達した。その後、乳汁中レボノルゲストレル濃度は、投
与8時間後でピークの27%、投与24時間後でピークの9%ま
で減少した。乳汁中レボノルゲストレル濃度推移と血漿中
レボノルゲストレル濃度推移はパラレルな経時的変化を示
し、乳汁中レボノルゲストレル濃度のAUC0-tと血漿中レボ
ノルゲストレル濃度のAUC0-tの比は0.28:1であった2)
(外
国人データ)。
[9.
6参照]

16.4 代謝
肝でグルクロン酸抱合体、硫酸抱合体に代謝される3)。
16.5 排泄
14
Cで標識したd-ノルゲストレル
(レボノルゲストレル)
1.5mg
を単回経口投与後、7日目までの尿中排泄は44.8±8.9%、
-2-

18.
1 作用機序
本剤の子宮内膜に及ぼす作用、脱落膜腫形成に及ぼす作用、
受精卵着床に及ぼす作用、子宮頸機能に及ぼす作用及び排
卵・受精に及ぼす作用に関する各種非臨床試験を行った結
果、本剤は主として排卵抑制作用により避妊効果を示すこ
とが示唆され、その他に受精阻害作用及び受精卵着床阻害
作用も関与する可能性が考えられた8), 9)。
18.
2 排卵抑制作用
成熟雌性ウサギを精管切断した雄性ウサギと不妊交尾さ
せ、不妊交尾後27日目にレボノルゲストレル(LNG)を
単回経口投与した。同28日目に繁殖力のある雄と交尾させ、
24時間後に屠殺して卵巣内の破裂卵胞数及び卵管中の卵数
を計測した結果、LNG1,000μg/匹が投与された全て(4匹)
に排卵抑制が観察された8)。
18.
3 子宮内膜に関する作用
18.
3.
1 未成熟雌性チンチラウサギに安息香酸エストラジ
オール2μg/匹を8日間反復皮下投与した後、LNGを6日間
にわたり計10回反復経口投与した。子宮腺の発達の程度を
スコア化(McPhailスコア)した結果、LNGの反復経口投
与(総投与量60μg/匹以上)により、子宮腺の発達が認め
られた8)。
18.
3.
2 未成熟雌性チンチラウサギに安息香酸エストラジ
オール5μg/匹を3回皮下投与した後、LNGを子宮内に単
回 投 与 し た。72時 間 後 に 子 宮 内 膜 の 変 化 を ス コ ア 化
(McPhailに準じた子宮内膜所見スコア)した結果、LNG
は20μg/匹で4匹中2匹に子宮内膜の分泌期変化を誘発し
た8)。
18.
4 脱落膜腫形成作用
雌性マウスの卵巣を摘出し(1日目)
、6日目に子宮をナイ
ロン糸で傷害した。LNGを5日目から8日目まで4日間反復
経口投与し、9日目に子宮重量の測定及び組織学的に脱落
膜腫様変化を評価した結果、250μg/匹/日以上の投与で脱
落膜腫形成作用を示した8)。
18.
5 子宮頸機能に関する作用
成熟雌性ウサギを精管切断した雄性ウサギと不妊交尾させ
た。不妊交尾後26日目に雄性ウサギから回収した精液を腟
内に注入するとともに、排卵を促すためヒト絨毛性ゴナド
トロピンを静脈内投与した。LNGを不妊交尾後20日目か
ら27日目まで連続経口投与し、28日目にウサギを屠殺して