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資料3-2-② 鈴木先生提出資料 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第95回 8/18)《厚生労働省》
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ータを含む)

考察
本報告では 2022 年 7 月の BA.5 流行期におけるワクチンの有効性を検討した。BA.5 流行期にお
いては、2 回接種後 5 ヶ月後には発症予防効果は低程度であった。一方で、3 回(ブースター)
接種により発症予防効果が中〜高程度まで高まる可能性が示された。2 回接種と比較した 3 回接
種の相対的な有効率についても同様に、一定程度見込まれることがわかった。諸外国の報告と
して、BA.5 に対するワクチンの有効性に関する報告は非常に限られている。In vitro(試験管
内)での評価として、3 回接種後の血清による中和能は、BA.1/BA.2 と比較して BA.4/BA.5 に対
して低く、ワクチンの有効性が低下する可能性が示唆された 10。疫学的な暫定評価として、感染
者におけるワクチン接種 2 回接種または 3 回接種のオッズが BA.1/BA.2 と BA.5 とで大きく変わ
らないという結果がイギリスやポルトガルから報告されている 11-12。本調査結果では、
BA.1/BA.2 に対する有効性と比較して一定程度有効性が減弱する可能性が示唆されたが、信頼区
間も重なっており、解釈に注意を要する。ただし、BA.5 流行期においても、2 回接種から半年
弱後の有効性は低下した一方、ブースター接種によりワクチン有効率が高まることから、ブー
スター接種を検討するとともに、場面に応じた適切な感染対策を継続することが重要である。
海外の報告からは、BA.1/BA.2 流行期における重症化予防効果は発症予防効果よりも高い値でよ
り長期間維持されることが報告されており、未接種者も速やかに接種を検討することが重要で

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