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技-2-2 (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00007.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 令和3年度第2回診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会 議事次第(第2回  1/18)《厚生労働省》
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医療技術の体系的な分類について
○ 今般、DPCデータの麻酔時間に着目し、KコードとSTEM7を突合したところ、麻酔時間の分布か
らKコードの細分化もしくは合理化が可能と思われる術式が存在した。
○ 今後の検討において必要な観点として、 STEM7で分類したときに特定の術式の症例数が少ない
場合の取扱いをどのようにするか、麻酔時間の長さと手術時間の長さは一致しているのか、包括
されている材料の違いなど麻酔時間以外にも考慮すべき点はないか等が挙げられる。
●考察
今般、麻酔時間を手術に必要となる人的資源量の指標と考え、 2019年度のDPCデータを用いて、整形外科・心
臓血管外科・消化器外科領域における特定の術式について、KコードとSTEM7の組み合わせを確認し、組み合わ
せごとの麻酔時間の分布を評価したところ、以下の点が明らかになった。
○1つのKコードに対して、手術部位毎にSTEM7が分類されている例
・整形外科領域の術式において、麻酔時間の分布が異なっていたが、特定の術式において、極端に症例数が少なかった。
・心臓血管領域の術式において、麻酔時間の分布に明らかな差は認めなかったものの、「540分以上」が多数存在した。
○1つのKコードに対して、手術部位が同じであるが使用する器材の違いによりSTEM7が分類されている例
・消化器外科領域の術式において、麻酔時間の分布が異なることが認められた。
○Kコードが複数ある一方で、STEM7では同一とされている例
・今回検討した、肝1区域と2区域切除術間では、麻酔時間の分布に差を認めなかった。
・ただし、いずれの術式も「540分以上」が多数存在した。

上記の明らかになった点を踏まえ、今後の検討において必要な観点は以下が挙げられる。
○どの領域のKコードから検討をはじめるのがよいか(選択の基準等)。
○KコードをSTEM7に基づき分類した際に、特定の術式の件数が極端に少ない場合、どのように取り扱うか。
○麻酔時間「540分以上」が多数存在していた術式について、「540分以上」である理由等、精査する必要がある。
○麻酔時間の長さと手術時間の長さが一致しているかどうか、また、評価指標として麻酔時間以外にも考慮すべき点はないか等、
分析の方法を含め精査する必要がある。
○ロボット支援下内視鏡手術については、既存技術(腹腔鏡手術等)と同等程度の有効性・安全性があることを踏まえた評価と
なっていることに留意する必要がある。

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