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資料3-2-③ 鈴木先生提出資料 (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第87回 6/8)《厚生労働省》
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新型コロナウイルス検査陽性者 発症予防におけるワクチンの有効性 (%
新型コロナワクチン接種歴 /全体 no.(⑯ (95%信頼区間)
65歳以上
デルタ株流行期
ファイザー社製またはモデルナ社製
ワクチン接種なし 15/96 (15.6) Reference
2回接種完了(2回接種完了後14日以上経過) 12/370(3.9) 一一野- 903%(73.6%.96.4%

オミクロン株流行期
ファイザー社製またはモデルナ社製
ワクチン接種なし 11/49 (22.4) Reference

2回接種完了(2回接種完了後14日以上経過) 113/481 (23.5) 時 23.3% (-75.3%.66.5%)

3回接種完了(2回接種後14日以上経過) 16/137 (11.7) ーー一一時 80.5% (46.5%. 92.9%)
ファイザー社製

ワクチン接種なし 11/49 (22.4) Reference

2回接種完了(1回接種後14日以上経過) 99/418 (23.7) 則 43.2% (-38.5%, 76.7%)

3回接種完了(2回接種後14日以上経過) 12/80(15.0) ーー晴一一 78.8% (33.1%, 93.3%)

1、2回目ファイザー社製、3回目モデルナ社製
ワクチン接種なし 11/49 (22.4) Reference
3回接種完了(1回接種後14日以上経過) 4/37 (10.8) ー~ーゴイオーーーーーーーーーーーー置一一一 77.9% (-7.7%. 95.4%)
-100 -50 0 50 100
図4. 65歳以上での新型コロナワクチンの発症予防における有効性

正確なワクチン接種日が不明であった患者については、接種日の推定法が接種後の経過日数、接
種完了の有無の判断にも影響しうるため、今回は感度分析として複数の方法で接種日を推定した解析
結果を比較したが、調整オッズ比に与える影響は限定的であった。

5. 考察

本報告では、2022 年 1 月 1 日から 3 月 31 日の期間において、第 4 報で評価できなかった 65 歳以
上を含む 16 歳以上におけるファイザー社製新型コロナワクチン (BNT162b2)、モデルナ社製新型コロナ
ワクチン (mRNA-1273)の 2 回接種完了および 3 回接種完了について有効性を推定することができた。

16 歳64 歳において、新型コロナワクチン 2 回接種完了後の経過時間を一致させた場合でも、デル
タタ株流行期と比較して、新型コロナワクチンの有効性は有意に低下していた (図 3)。そのため、有効性
の低下はデルタ株からオミクロン株への置き換わりが原因と考えられた。65 歳以上においても、デルタ
株流行期と比較して新型コロナワクチン 2 回接種完了による有効性の低下が認められた (図 4) 。 本解
析に含まれた 65 歳以上の 2 回接種完了後の時間経過が判明している患者のうち、2 回接種完了後 90
日以内は 4.2% (19/456)であり、デルタ株流行期 (2021 年 7 月 1 日9 月 30 日)の解析と比較して少数
であった。 (デルタ株流行期では、2 回接種完了後 90 日以内は 95.5% (278/291)だった。 ) 本報告におけ
る、65 歳以上での 2 回接種完了の有効性の低下は、デルタ株からオミクロン株への置き換わりのみが
原因ではなく、2 回接種完了からの時間経過の違いによる影響も考えられるが、本報告での 2 回接種完

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