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田宮委員提出資料 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000183658_00030.html
出典情報 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和3年度第8回 10/1)《厚生労働省》
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3.対象患者の高齢化の実態
高齢者の大動脈弁狭窄症治療:TAVI
• 大動脈弁狭窄症(AS:aortic stenosis)は大動脈弁が変性して硬くなり、徐々
に狭くなる病気。
• 軽症では症状は認めず、重症になり初めて症状が出現する。

• 症状が出た場合は、失神・胸痛・心不全が起こり、突然死もありえる重症心疾
患の一つ。
• 根治させるには外科治療が必要であり、従来では開胸と人工心肺を用いた心
臓外科手術(大動脈弁置換術:surgical aortic valve replacement: SAVR)しか
無かった。
• ASは高齢者に多く、特に85歳以上の場合には外科手術に耐えられないと判
断され、治療を受けることができずに亡くなる方が重症ASの3割以上であっ
た。

• 手術不能の重症ASの自然予後は、切除不能な肺癌とほぼ同等であり、平均
2 年である。
• 高齢であるがゆえに外科手術を受けられなかった患者に対する新しい低侵襲
治療として、経カテーテル的大動脈弁留置術(transcatheter aortic valve
implantation (replacement):TAVI (or TAVR) )が生まれた。
• 2002 年にフランスで初めてTAVIが行われ、以後欧米に普及し、日本には
筑波大学 田尻和子 作成
2013年10月に保険適用となった。

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