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【田中委員提出資料】 (2 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_75439.html |
| 出典情報 | 社会保障審議会 介護給付費分科会(第263回 8/28)《厚生労働省》 |
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しかし、転倒が発生すれば事故報告を求められるため、事故を避ける手段として身体拘束が選
択されやすくなる構図があります。「身体拘束は行ってはならない」と求める一方で、「転倒事故
もゼロにしなければならない」と求めることは、現場に相反する責任を負わせ、過大な負荷を生じ
させています。
他者からの加害、介助上の明らかな不備、設備上の問題など、外的要因や予防可能性が明確な
事故と、加齢・疾病の特性や本人の自発的な活動に伴い、十分な予防策を講じても一定の確率で生
じる転倒・誤嚥等は区分し、報告・評価の方法を分けるべきです。
また、「事故報告」という名称自体も見直す必要があると考えます。「事故」という言葉は、
自然発生的な事象まで過失によるもの、あるいは防ぐことができたものとして受け止めさせ、現場
を萎縮させるおそれがあります。例えば「安全・リスク事象報告」など、原因や予防可能性を中立
的に整理・検証できる名称への変更も、ご検討いただきたいと考えます。
もちろん、転倒・誤嚥の予防、重篤化防止、発生後の検証は必要です。その上で、本人の尊厳
を守り、身体拘束をしないケアを現場が選びやすくするため、事故報告制度とリスク評価の枠組み
を整理していただきたいと考えます。
5.カスタマーハラスメント対策の行政による周知 (資料 5)
カスタマーハラスメントという考え方は、介護業界ではなお十分に浸透していません。事業所
が利用者・家族に直接説明すると、「責任逃れをしようとしている」と受け取られるのではないか
と懸念する声があります。
これは個々の事業所が独自に設けるルールではなく、法整備に基づき、職員の安全と継続的な
サービス提供を守るための制度です。各事業所に周知を委ねるだけでなく、行政から利用者・家族
および国民に対し、制度の趣旨と適正な苦情・要望との違いを、統一的かつ分かりやすく発信して
いただきたいと考えます。
行政名義の共通リーフレット、ポスター、説明文書等を整備することで、事業所と利用者・家
族との不要な対立を防ぎ、制度への正しい理解を促進できると考えます。
以上、現場に新たな義務や対応を求める際には、介護報酬、財政支援、通信基盤、事故報告・
リスク評価、国民への周知までを一体的に整備し、現場の自助努力だけに委ねない制度設計をお願
い申し上げます。
以上
択されやすくなる構図があります。「身体拘束は行ってはならない」と求める一方で、「転倒事故
もゼロにしなければならない」と求めることは、現場に相反する責任を負わせ、過大な負荷を生じ
させています。
他者からの加害、介助上の明らかな不備、設備上の問題など、外的要因や予防可能性が明確な
事故と、加齢・疾病の特性や本人の自発的な活動に伴い、十分な予防策を講じても一定の確率で生
じる転倒・誤嚥等は区分し、報告・評価の方法を分けるべきです。
また、「事故報告」という名称自体も見直す必要があると考えます。「事故」という言葉は、
自然発生的な事象まで過失によるもの、あるいは防ぐことができたものとして受け止めさせ、現場
を萎縮させるおそれがあります。例えば「安全・リスク事象報告」など、原因や予防可能性を中立
的に整理・検証できる名称への変更も、ご検討いただきたいと考えます。
もちろん、転倒・誤嚥の予防、重篤化防止、発生後の検証は必要です。その上で、本人の尊厳
を守り、身体拘束をしないケアを現場が選びやすくするため、事故報告制度とリスク評価の枠組み
を整理していただきたいと考えます。
5.カスタマーハラスメント対策の行政による周知 (資料 5)
カスタマーハラスメントという考え方は、介護業界ではなお十分に浸透していません。事業所
が利用者・家族に直接説明すると、「責任逃れをしようとしている」と受け取られるのではないか
と懸念する声があります。
これは個々の事業所が独自に設けるルールではなく、法整備に基づき、職員の安全と継続的な
サービス提供を守るための制度です。各事業所に周知を委ねるだけでなく、行政から利用者・家族
および国民に対し、制度の趣旨と適正な苦情・要望との違いを、統一的かつ分かりやすく発信して
いただきたいと考えます。
行政名義の共通リーフレット、ポスター、説明文書等を整備することで、事業所と利用者・家
族との不要な対立を防ぎ、制度への正しい理解を促進できると考えます。
以上、現場に新たな義務や対応を求める際には、介護報酬、財政支援、通信基盤、事故報告・
リスク評価、国民への周知までを一体的に整備し、現場の自助努力だけに委ねない制度設計をお願
い申し上げます。
以上