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【別添】 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou19/index.html
出典情報 サル痘に関する情報提供及び協力依頼について(5/20付 事務連絡)《厚生労働省》
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・ 抗原検査や抗体検査は交差反応が多く、特異的な診断には至らない。
・ 治療法
・ 我が国で利用可能な薬事承認された特異的な治療薬はない。
・ 欧州においては特異的治療薬として Tecovirimat が承認されている。このほ
か、実験室レベルでは、Cidofovir、Brincidofovir などの薬剤が有効な可能
性がある。
・ 予防法
・ 天然痘ワクチン8によって約 85%発症予防効果があるとされている。
・ 流行地では感受性のある動物や感染者との接触を避けることが大切である。
3 医療機関における対応について
・ サル痘を疑う症状を呈する患者(以下「疑い患者」という。)を診察した場合に
は、最寄りの保健所に相談すること。
・ 特に、最近の海外渡航歴を有する疑い患者については、渡航歴、性交渉歴、天然
痘ワクチン接種歴 8 等の詳細を可能な限り聴取すること。
・ 疑い患者に接する際には、接触及び空気予防策9を実施すること。入院が必要と
なる場合には、個室(陰圧個室が望ましい。)で管理を行うこと。
・ 患者が利用したリネン類を介した医療従事者の感染の報告があることから、リネ
ン類を含めた患者の使用した物品の取り扱いには注意すること。
・ 診断や治療等の臨床管理については、国立国際医療研究センター国際感染症セン
ター(DCC)に相談を行うことが可能である。
4 保健所・都道府県等における対応について
・ 上記の症状を呈するサル痘を疑う患者を診療した医師からの相談があった場合に
は、以下の連絡先に相談されたい。メールで連絡する場合は、厚生労働省と国立
感染症研究所の両方の連絡先を宛先に入れること。
・ 医療機関と連携の下、検体(水疱、膿疱、痂皮、血液)の保存の協力をいただき
たい。なお、具体的な検体採取の方法については、追ってお示しする予定である
が、現時点において、疑い症例が発生した場合には、検体採取方法も含めて、上
記連絡先に相談されたい。
・ 調査において患者に接する際には、接触及び飛沫感染予防策を実施すること。
・ 積極的疫学調査については、追ってお示しする予定だが、感染源の特定(後向き
調査)、濃厚接触者の特定(前向き調査)の実施が推奨される。



参考資料

8

日本国内では 1976 年以降天然痘ワクチンの定期予防接種は行われていない。

9

サル痘の主な感染経路は接触感染や飛沫感染であるが、水痘、麻疹等の空気感染を起こす感染症が鑑別診断に

入ること、サル痘に関する知見は限定的であること、他の入院中の免疫不全者における重症化リスク等を考慮
し、現時点では、医療機関内では空気予防策を実施することが推奨される。