よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【資料1】第10回検討会における主な御意見について (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64896.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第11回 10/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

第10回検討会における主な御意見(精神疾患に係る医療提供体制②)
(精神科訪問看護)
○ 地域における看護・ケアの拠点となる精神科訪問看護事業所が、拠点として求められる機能について、具体的な事項や何が期待さ
れているのかを正しく明記してほしい。拠点となるには、精神科訪問看護事業所が専門性や役割を発揮できるよう、規模の拡大や医
療機関をはじめとした地域資源と連携した体制整備が必要であるため、看護管理者、看護師自身の質の向上も必要。充実した体制の
構築を保障する仕組みの必要性についても明示してほしい。拠点となる訪問看護事業所から地域の事業所への支援などが行われて、
地域の精神科訪問看護の質が向上するような仕組みもあればよいと考える。
(行政が行うアウトリーチ支援)
○ 行政が行うアウトリーチ支援については、必要な方を医療機関につなぐなどの体制を推進するとあるが、どのようにつなぐという
ことなのか、引き続き検討が必要である。医療につなぐことが前提ではなく、相談に応じる姿勢が重要である。
○ 精神障害者と家族の生活実態と意識に関する調査では、初めて精神科医療につなぐまでに、本人が精神科受診に抵抗を示した、受
診先を探すことに苦労した等の回答が一定数あり、医療が必要と感じてから受診までに時間がかかり、その間に病状が進み、重度化
し、その後の回復にも時間がかかるような結果にもつながっていくと感じている。行政が行うアウトリーチ支援は重要だが、医療を
含めた多職種チームによる訪問支援体制の充実は、精神科医療を利用する立場からすると重要な視点。「良質かつ適切な精神障害者
に対する医療の提供を確保するための指針」にある、アウトリーチ、他職種のチームによる訪問支援を行うことのできる体制を整備
し、受療中断者等の地域生活に必要な医療へのアクセスを確保することの具体化については引き続き検討が必要である。
○ 精神科の訪問診療やアウトリーチは、入院外医療においては重要なポイントであり、しっかり議論していかなくてはいけない課題。
また、本人が医療を受けるような気持ちにならない段階では、家族に対しての支援を中心にしていくような時期もある。家族を支え
ていくことによって、本人とも時間をかけて関係性を構築するのは、行政の行うアウトリーチに医療が協力する形でのアウトリーチ
になると思うので、そのような体制が組めることが大事である。本人に対して一定の侵襲性もある支援でもあるので、きちんと議論
をする時間を取っていただけるとありがたい。
○ 行政が行うアウトリーチ支援については、必要な方を医療機関につなぐなどの体制を推進するとあるが、どのようにつなぐという
ことなのか、引き続き検討が必要である。医療につなぐことが前提ではなく、相談に応じる姿勢が重要である。
(その他)
○ 従来から精神の分野にあまり関与してこなかった方々に、精神科領域の特性などをきちっと研修していただくような場や時間がな
いと、枠組みができても実質の個々のサービスにはつながらないので、そういう点も留意してほしい。
○ 医療の質の見える化も重要で、患者満足度のようなものではなくて、具体的な実践に伴ったような病院の医療の質を評価するよう
な方法ができたらよい。非常に難しいが、そういうことも考えていかないと精神科医療は一般の医療にいつまでたっても追いつかな
いのではないか。
○ 医療提供体制について、精神科と他科との政策構造上の隔絶・分断の解消を前提としなければならないと考える。精神科医療と一
般医療と同質の枠組みにした法体系の下でなければ提供できないのではないか。

3