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【資料3】高額療養費制度について (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63945.html |
出典情報 | 社会保障審議会 医療保険部会(第198回 9/26)《厚生労働省》 |
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第4回高額療養費制度の在り方に関する専門委員会における主なご意見②
高額療養費制度の見直しについて
(注)主な御意見を事務局で整理したもの。(御意見の趣旨を踏まえて文言を整理している。)
○
高額療養費制度における給付と負担の在り方については、患者の方、特に長期にわたり継続して治療を受けている方の負担が過重なも
のとならないよう配慮する一方で、負担能力に応じたきめ細かい制度設計、例えば所得区分の細分化、また、年齢ではなく能力に応じた
全世代の支え合い、例えば、外来特例の精査といった観点での見直しが必要ではないか。
○
高額療養費制度を全く見直さないというのは、医療の高度化を前提とした今の状況を踏まえると難しいのではないか。特に低所得者の
方など負担能力が厳しい方の存在をしっかりと受け止めた上で見直しの議論を進めなければならないが、全世代型社会保障の中でも負担
能力別負担ということをうたっており、その方向性は一定の範囲で尊重すべき。
○ 今後の高齢化の進展や医療の高度化の中で、制度自体を維持可能なものにしていくためには、高額療養費制度について何かしらの見直
しが必要ではないか。
○
高額療養費の自己負担限度額引上げは時期が悪いのではないか。今、日本の経済状況は非常に厳しく、エンゲル係数も非常に高い。制
度改革は待ったなしということは理解するが、物価高のときに自己負担限度額を引き上げることは難しいのではないか。
○
高額療養費制度の見直しに当たっては、セーフティネット機能としての役割を維持するという観点と医療保険制度の持続可能性の堅持
という観点のバランスをどのようにとるかが重要。また、長期にわたって治療を要する方々の負担に十分に配慮することが必要。
○ 高額療養費制度の見直し案を作成する際は、できるだけ分かりやすい制度にすることが必要ではないか。
○
高額療養費制度を見直すに当たっては、各所得区分における家計の影響を分析した上で必要な医療へのアクセスが阻害されないよう、
特に長期に継続的な治療が必要な患者への配慮が必要。また、年齢区分を廃止し、外来特例については支給範囲の縮小に向けた検討が必
要。加えて、保険料を応能負担している中で、給付においても応能負担をこれ以上強めることについては、制度への納得性を損なうとと
もに、高所得者層だけではなく中間所得層の負担が強まるため問題ではないか。
○
低所得の方々などに対しては特段の配慮が必要という点は共通認識になっているため、こうした共通認識の下、年間の上限の設定等と
いった考え方も含めて、基本的な見直しの考え方を事務局から示していただきたい。また、国民の納得感を得ながら見直しを行うことが
必要になるため、国民が理解しやすい説明をしっかりとしていただきたい。
○
海外との比較について、比較的日本に近い制度を持っている欧州を例に挙げれば、ドイツは自己負担の上限額は世帯年収の2%程度で
あり、フランスは抗がん剤等の代替性のない高額医薬品については自己負担がない。医療のアクセスや質といったものを考慮せずに、自
己負担だけに関して言えば、日本が海外より突出して低いというわけではない。
○
諸外国と比較する際は、医療提供体制におけるアクセスの問題などの状況も加味して比較する必要があり、給付だけに注目して議論す
4
ることは適当ではないのではないか。
高額療養費制度の見直しについて
(注)主な御意見を事務局で整理したもの。(御意見の趣旨を踏まえて文言を整理している。)
○
高額療養費制度における給付と負担の在り方については、患者の方、特に長期にわたり継続して治療を受けている方の負担が過重なも
のとならないよう配慮する一方で、負担能力に応じたきめ細かい制度設計、例えば所得区分の細分化、また、年齢ではなく能力に応じた
全世代の支え合い、例えば、外来特例の精査といった観点での見直しが必要ではないか。
○
高額療養費制度を全く見直さないというのは、医療の高度化を前提とした今の状況を踏まえると難しいのではないか。特に低所得者の
方など負担能力が厳しい方の存在をしっかりと受け止めた上で見直しの議論を進めなければならないが、全世代型社会保障の中でも負担
能力別負担ということをうたっており、その方向性は一定の範囲で尊重すべき。
○ 今後の高齢化の進展や医療の高度化の中で、制度自体を維持可能なものにしていくためには、高額療養費制度について何かしらの見直
しが必要ではないか。
○
高額療養費の自己負担限度額引上げは時期が悪いのではないか。今、日本の経済状況は非常に厳しく、エンゲル係数も非常に高い。制
度改革は待ったなしということは理解するが、物価高のときに自己負担限度額を引き上げることは難しいのではないか。
○
高額療養費制度の見直しに当たっては、セーフティネット機能としての役割を維持するという観点と医療保険制度の持続可能性の堅持
という観点のバランスをどのようにとるかが重要。また、長期にわたって治療を要する方々の負担に十分に配慮することが必要。
○ 高額療養費制度の見直し案を作成する際は、できるだけ分かりやすい制度にすることが必要ではないか。
○
高額療養費制度を見直すに当たっては、各所得区分における家計の影響を分析した上で必要な医療へのアクセスが阻害されないよう、
特に長期に継続的な治療が必要な患者への配慮が必要。また、年齢区分を廃止し、外来特例については支給範囲の縮小に向けた検討が必
要。加えて、保険料を応能負担している中で、給付においても応能負担をこれ以上強めることについては、制度への納得性を損なうとと
もに、高所得者層だけではなく中間所得層の負担が強まるため問題ではないか。
○
低所得の方々などに対しては特段の配慮が必要という点は共通認識になっているため、こうした共通認識の下、年間の上限の設定等と
いった考え方も含めて、基本的な見直しの考え方を事務局から示していただきたい。また、国民の納得感を得ながら見直しを行うことが
必要になるため、国民が理解しやすい説明をしっかりとしていただきたい。
○
海外との比較について、比較的日本に近い制度を持っている欧州を例に挙げれば、ドイツは自己負担の上限額は世帯年収の2%程度で
あり、フランスは抗がん剤等の代替性のない高額医薬品については自己負担がない。医療のアクセスや質といったものを考慮せずに、自
己負担だけに関して言えば、日本が海外より突出して低いというわけではない。
○
諸外国と比較する際は、医療提供体制におけるアクセスの問題などの状況も加味して比較する必要があり、給付だけに注目して議論す
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ることは適当ではないのではないか。