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委員提出資料1 医療部会の審議の在り方に関する意見書 (2 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_62941.html |
出典情報 | 社会保障審議会 医療部会(第117回 9/4)《厚生労働省》 |
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ます。
現状の運用では、検討会での議論が医療部会に「報告」される形で提示され、部会では
その内容について意見を述べるに留まっている点が、審議の形骸化を招いているのではな
いかとの懸念があることを指摘せざるを得ません。これは、医療部会が法的根拠を持つ審
議機関として、その本来の役割を十分に果たせていない状況にあると危惧します。
3.医療部会における議論と座長一任の運用について
検討会から医療部会に報告された内容について、医療部会構成員から活発な意見が出さ
れることは当然でありますが、その意見が十分に議論されず、また取りまとめに反映され
ることなく、「座長一任」として結論が出されるケースが散見されることに対し、強い疑問
を感じています。
医療部会は、医療に関する専門的知見を有する構成員によって多角的な視点から議論を
尽くし、国民にとって最善の医療提供体制を構築するための重要な役割を担っています。
構成員からの意見は、それぞれの専門性に基づいた貴重な提言であり、その全てが真摯に
受け止められ、議論に反映されるべきであると強く訴えるものです。
「座長一任」という運用は、部会構成員の議論の意義を希薄化させ、結果として、部会
の機能不全を招くことになりかねません。これは、国民の健康と医療に関わる重要な決定
プロセスにおいて、議論の透明性と多様な意見の反映を欠くことになり、医療行政に対す
る国民からの信頼を損なうことにも繋がりうると危惧します。
4.医療部会の役割と機能の再定義
上記の懸念を踏まえ、改めて医療部会の役割と機能について、抜本的な見直しが必要で
あると考えます。
•
議論の主導権の確保: 検討会で議論された内容について、医療部会が主体的に議論を
深め、必要に応じて修正や追加提言を行うことができる体制を確立すべきです。
•
意見反映の担保: 構成員から出された意見は、議事録に明記されるだけでなく、その
後の政策決定プロセスにおいてどのように反映されたか、あるいはされなかったのかに
ついて、明確な説明責任が果たされるべきです。
•
透明性の向上: 検討会の議事内容や医療部会での議論の過程について、国民に対して
より一層の透明性を確保し、情報公開を進めるべきです。
医療部会が、その本来の目的である「医療の質と安全の確保」「国民の健康増進」に真に
貢献できる、法律及び政令に基づいた審議会としての責任を果たすためには、上記のよう
な改善が不可欠であると確信致します。
本意見について前向きに検討いただき、医療部会の審議の在り方について、改善に向け
た具体的な措置を講じていただきたく、切に願う次第であります。
以上
2
現状の運用では、検討会での議論が医療部会に「報告」される形で提示され、部会では
その内容について意見を述べるに留まっている点が、審議の形骸化を招いているのではな
いかとの懸念があることを指摘せざるを得ません。これは、医療部会が法的根拠を持つ審
議機関として、その本来の役割を十分に果たせていない状況にあると危惧します。
3.医療部会における議論と座長一任の運用について
検討会から医療部会に報告された内容について、医療部会構成員から活発な意見が出さ
れることは当然でありますが、その意見が十分に議論されず、また取りまとめに反映され
ることなく、「座長一任」として結論が出されるケースが散見されることに対し、強い疑問
を感じています。
医療部会は、医療に関する専門的知見を有する構成員によって多角的な視点から議論を
尽くし、国民にとって最善の医療提供体制を構築するための重要な役割を担っています。
構成員からの意見は、それぞれの専門性に基づいた貴重な提言であり、その全てが真摯に
受け止められ、議論に反映されるべきであると強く訴えるものです。
「座長一任」という運用は、部会構成員の議論の意義を希薄化させ、結果として、部会
の機能不全を招くことになりかねません。これは、国民の健康と医療に関わる重要な決定
プロセスにおいて、議論の透明性と多様な意見の反映を欠くことになり、医療行政に対す
る国民からの信頼を損なうことにも繋がりうると危惧します。
4.医療部会の役割と機能の再定義
上記の懸念を踏まえ、改めて医療部会の役割と機能について、抜本的な見直しが必要で
あると考えます。
•
議論の主導権の確保: 検討会で議論された内容について、医療部会が主体的に議論を
深め、必要に応じて修正や追加提言を行うことができる体制を確立すべきです。
•
意見反映の担保: 構成員から出された意見は、議事録に明記されるだけでなく、その
後の政策決定プロセスにおいてどのように反映されたか、あるいはされなかったのかに
ついて、明確な説明責任が果たされるべきです。
•
透明性の向上: 検討会の議事内容や医療部会での議論の過程について、国民に対して
より一層の透明性を確保し、情報公開を進めるべきです。
医療部会が、その本来の目的である「医療の質と安全の確保」「国民の健康増進」に真に
貢献できる、法律及び政令に基づいた審議会としての責任を果たすためには、上記のよう
な改善が不可欠であると確信致します。
本意見について前向きに検討いただき、医療部会の審議の在り方について、改善に向け
た具体的な措置を講じていただきたく、切に願う次第であります。
以上
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