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4 まとめ (1 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2025/zenbun/07pdf_index.html
出典情報 令和7年版高齢社会白書(6/10)《内閣府》
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図1-3- 28

終活の準備状況(老後の備えとして「終活関係の準備」が必要と回答した人のみ)

老後の備えとして終活関係の
準備が必要と考えている人
(n=834)

32.9

60.2

0

20

準備している

40

60

準備しているものはない

7.0

80

100(%)

不明・無回答

資料: 内閣府「令和6年度高齢社会対策総合調査(高齢者の経済生活に関する調査)」
(注)「準備している」は、今後の生活の中で準備しているものとして、
「葬儀の準備」、
「お墓の準備」、
「財産の整理(相続の準備等)
(※)」、
「身
の回りの所有物の整理(※を除く)」、
「身近な人へのメッセージやエンディングノート(自身の死後の希望や意思を遺族等に伝える文書)
の作成」

「リビングウィル(終末期医療の指示・介護の希望・代理人の指定等)の作成」、
「その他」のうち、1つ以上選択した人の割合。



まとめ

(1)高齢期の就業について

じ働き続けられる環境の整備が重要であると考
えられる。
例えば、トピックスの事例1のように、地域

今回調査では、60 歳以上の人のうち、現在

の仕事を時間や作業内容ごとに切り分け、地域

収入を伴う仕事をしている人、また、75 歳く

住民が有する多様な就業ニーズに合致した形で

らいまで又はそれ以上まで働き続けたい人の割

マッチングを行うことは、高齢者の就業促進に

合が前回調査時から上昇し、いずれも4割に達

も資すると考えられることから、こうした取組

しており、高齢期における就業意欲の高まりが

が各地で進んでいくことが期待される。

みられた。
仕事をする理由としては、収入を挙げる人が

(2)高齢期の経済的状況について

最も多い一方で、実際に仕事を決める際には、

経済的な状況に関しては、
「家計にゆとりが

給与等が希望にかなっていることよりも、自分

あり、
まったく心配なく暮らしている」又は「家

の経験やスキルを生かせること、自宅から通い

計にあまりゆとりはないが、それほど心配なく

やすいこと、仕事にやりがいがあること、仕事

暮らしている」と回答した人の割合が7割弱と

内容について体力的な負担が少ないことを重視

なっている。

する傾向がみられた。また、おおむね年代が低

こうした傾向を踏まえると、高齢期における

い層ほど経験やスキルが生かせることを重視

就業促進による安定的な収入の確保のほか、若

し、年代が高い層ほど仕事内容について体力的

年期からの資産形成の促進を図っていくことが

な負担が少ないことを重視するなど、個々人の

重要であると考えられる。

属性に応じて、就業に対するニーズは多様であ
ることが明らかになった。

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(3)老後の備えについて

こうした傾向を踏まえると、高齢期の就業

公的制度と併せ、私的年金や民間保険も老後

ニーズを踏まえたきめ細かなマッチングの推進

の生活を支える役割を担っているが、その加入

を図っていくなど、高齢期においても希望に応

状況について、民間保険等のいずれにも加入し