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第4部会「科学技術・イノベーション」 主な論点20項目 (2 ページ)

公開元URL https://www.reiwarincho.jp/news/2025/20250527_001.html
出典情報 令和臨調「超党派会議」 中間報告会(5/27)《日本社会と民主主義の持続可能性を考える超党派会議》
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◎ニーズの高い AI の教員数が少ないなど、大学が「顧客目線(学生・社会のニーズ)」で
はなく、「供給目線(既存ポスト優先)」になっている。
8.大学と企業連携の失敗要因

「研究者が企業の課題を解決しようとしていない」

◎企業との共同研究でも、研究者側が自分の研究の“凄さ”をアピールするだけで、企業の
本質的な課題(多くは組織・人事・ビジネスモデル)に向き合っていない。

◎まず企業の課題を明確化し、短いスパンで成果を出す仕組みの徹底が重要。
9.大学には様々な素材があり時代に合ったテーマで“セット販売”をすれば、大きな収益
源になりうる

◎カーボンニュートラルや ESG など、横断的な技術・研究を組み合わせて企業に提供すべ
き。

◎企業の事業領域が決まっていた時代の「中央研究所」中心の開発から、企業の課題解決
のために研究開発のプラットフォームとして、大学はビジネスモデルを確立できる可能性
がある。

10.産学連携スタートアップ環境が「基礎研究と応用研究の役割分担」を明確化する

◎スタートアップ側にビジネス志向の人材が流れ、アカデミアには「純粋に研究を突き詰
めたい」人が残れば、結果として研究の専門性が高まり、イノベーションの両輪(基礎と
応用)が回りやすくなる。

11.「デュアルユース」に対する新しいアプローチが時代の要請

◎先端の科学技術はデュアルユースの側面を持つ。学術、産業、政府の境界がなくなり、
相互に交流しながら効率的で効果的な研究開発が重要ではないか。
12.SpaceX の事例に見る“開発スピード”と政策誘導の謎

◎NASA やロッキード等の従来の宇宙開発が陰り、SpaceX が再使用ロケットで先行。

◎SpaceX では「走りながら作るアジャイル開発」が本質なのか、政府の目に見えないサポ
ートがあったのか、真相は不透明。日本側の情報収集が課題。
13.量子暗号の可能性と“光ネットワーク”の進化

◎未来永劫解読不能とされる量子暗号技術は、ファイバーが電気変換無しで光処理できる
ようになる流れと相まって現実味が増している。

◎衛星通信でもレーザー光を使う動きが活発化しており、量子技術が入り込むインフラが
急速に整備されつつある。

14.研究は「真っ暗な部屋で猫を探す作業」:粘り強さと感性が重要

◎受験エリートが敬遠しがちな「勝算のない挑戦」や「泥くさい作業」の先に大きなブレ
イクスルーがある。

◎評価指標や数値化に偏りすぎると、愚直さ・芸術的センスが発揮される研究が失われる
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