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資料2-29 ワクチン接種後のGBS報告一覧[440KB] (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html
出典情報 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第101回 4/15)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第1回 4/15)(合同開催)《厚生労働省》
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2023/11/01 から 2 日にかけて、発熱があった。 新型コロナウイルスとインフルエンザの
検査を受けたが共に陰性だった。その後、症状は軽快した。
2023/11/17、患者は新型コロナウイルスワクチンを接種した。
薬剤師は、CMT ワクチン接種後 2 日目から両手が冷たくなり、頭痛・顔面痛が生じ、病院
を受診したと報告した。
医師は、2023/11/19 より両手指の感覚異常と頭痛が出現したと報告した。
2023/11/21 より味覚障害を発症した。
2023/11/22 に当院神経内科を受診した。右口角が下がってきており、また右側の頭痛が継
続した。右顔面神経麻痺と判断し、抗ヘルペスウイルス薬(バルトレックス)とプレドニン
を処方された。その後も症状は進行して起き上がるのも困難な状態となり、2023/11/24 よ
り当院神経内科に入院となった。顔面神経の麻痺は両側に及んでおり、嚥下障害、構音障害、
味覚障害、自律神経の失調による起立困難、座位の保持困難等があり、ギラン・バレー症候
群の疑い例として同日より免疫グロブリンの大量静注療法を中心とした加療が開始された。
【転帰】
2023/11/30(新型コロナウイルスワクチン接種後 13 日、インフルエンザワクチン接種後 37
日)、事象ギラン・バレー症候群の疑いの転帰は未回復であった。
その他の事象の転帰は不明であった。
事象(顔面神経麻痺と手のしびれ感)の重篤性と因果関係は薬剤師から提供されなかった。
報告者(医師)は、この事象(ギラン・バレー症候群の疑い)を重篤(2023/11/24 から入
院)と分類し、ワクチンとの因果関係は不明と評価した。
他要因(他の疾患等)の可能性は、2023/10/24 に患者がインフルエンザワクチンを接種した。
そして 2023/11/01〜2 日に原因不明の発熱あった。
【報告した報告者(医師)のコメント】
現段階ではギラン・バレー症候群の疑いとして加療中であり、まだ確定診断には至っていな
いが、重篤な状態であることには変わりはなく、新型コロナウイルス接種後のギラン・バレ
ー症候群発症疑い症例として報告することとした。ただし、ワクチン接種後から発症までの
日数が 2 日間とかなりの短期間であり、新型コロナウイルスワクチンの接種が今回の発症
に実際に関与している可能性はそれほど高くはないのではと思われる。
ギラン・バレー症候群(GBS)症例の調査票:
1. 臨床症状:報告時点までの、症状の極期におけるヒューズの機能尺度分類(当てはまる
ものを一つ選択):歩行器、またはそれに相当する支持なしで 5 メートルの歩行が可能。
2. 疾患の経過:単相の疾患パターンを有し、筋力低下の発現から最悪の状態までの間隔が

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