よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-3-1         新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(コミナティ筋注)[812KB] (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html
出典情報 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第101回 4/15)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第1回 4/15)(合同開催)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

No

年齢
性別
(接種時)

接種日

発生日
(死亡日)

ロット番号

基礎疾患等

死因等
(報告者による見解・考察等)

報告書上の記載

基礎疾患等:発作性心房細動、心筋梗塞
2023年10月27日 ワクチン接種前の体温は36.7度であった。
患者に同時接種されたワクチンはインフルエンザであった。
2023年10月27日 20時50分(コロナワクチン接種9時間50分後)、患者
はアナフィラキシー、心筋炎(急性心筋炎疑いとも報告され、劇症型心
筋炎であった)、および熱性けいれんを発現した。
コロナワクチン接種後、40度の発熱(急激な発熱)と酸素化低下を認
め、血圧も低値傾向(血圧低下)であった。インフルエンザワクチン接
種後、患者はアナフィラキシーを発現した。アナフィラキシーと心筋炎
は酸素を含む治療を必要とした。その後急激に急変を認め、心停止に
至った。
患者の死亡日は2023年10月28日であった。遺族の意思により剖検は
実施されなかった。
2023/12/26 医師は、心筋炎は劇症型に該当すると報告した。

15

79歳



2023年10月27日

2023年10月28日

不明

専門家による評価【令和6年1月26日時点】
報告医が
死因等の判断に
至った検査

因果関係
(報告医評価)

他要因の可能性
の有無
(報告医評価)

対応するMedDRA PT

ワクチンと死亡との
因果関係評価
(評価記号★)

コメント

専門家による評価【令和6年4月15日時点】

16

17

82歳

86歳





2023年11月14日

2023年10月18日

2023年11月18日

2023年10月21日

HG2346

HG2251

18

73歳



2023年11月27日

2023年11月29日

HH1299

2023年11月27日15時30分 コミナティ筋注(1価:オミクロン株XBB1.5)
を接種した。接種後、体調不良があった。
2023年11月28日 患者は寝たきり状態となった。
2023年11月29日 早朝、患者はベッドで心肺停止状態で発見された。
2023年11月29日 午前中(ワクチン接種2日後)、患者は脳梗塞を発 脳梗塞、心房細動、血栓症
現した。午前8時20分、妻が異状に気づき、患者が心肺停止状態であ
るのを発見した。
救急要請は、2023年11月29日午前8時20分に要請された。 救急隊到
着時の状態は、心肺停止(CPAと報告された)であった。 搬送手段は、
搬送はしなかった。 搬送中の有害事象の経過及び処置内容は、警察
へ通報した。 検査実施(血液・生化学検査、感染症関連検査、画像検
査等)は実施されなかった。
死亡確認日時は、2023年11月29日午前11時50分であった。
死亡時画像診断は実施されなかった 家族の同意が得られず、剖検は
実施されなかった。 警察の立ち合いの元、死体の検索が実施された。

症例No

不明

関連あり



-

-

γ

不明

評価不能

不明

-

-

γ

(コメント無し)

資料1-2-2-1

72

胸部CT

評価不能

あり(間質性肺炎
自体の経過)

-

-

γ

(コメント無し)

資料1-2-2-1

70

不明

関連あり

有(脳梗塞)

-

-

γ

(コメント無し)

資料1-2-2-1

91

82

熱性痙攣

呼吸不全

喘鳴

呼吸困難

基礎疾患等:間質性肺炎、糖尿病、急性心筋梗塞、2型糖尿病
2023年10月18日 体温など全身状態確認後に左上肢にコミナティを筋
間質性肺疾患
注した。
翌10月19日 14:00頃より、経皮酸素濃度低下が出現し、酸素投与を開
始した。間質性肺炎急性増悪を発現した。
10月20日 間質性肺炎のため、ステロイド大量投与した。間質性肺炎
はワクチン接種時点ですでに罹患していたが、ワクチン接種により間
質性肺炎が増悪した。血液検査にてWBC14700 CRP3.36mg/dL。胸
部CT検査では胸膜下中心に網状影の拡大あり、間質性肺炎増悪の
間質性肺炎増悪、呼吸不全、酸素飽和
可能性を疑った。追加KL-6にて結果は1110IU/mL(正常高値:500以
呼吸不全
度低下
下)であった。メチルプレドニゾロン大量点滴等の治療を開始した。
10月21日の胸部CT:前回よりすりガラス陰影増強した。
10月21日 午前8時05分患者は死亡の転帰に至った。(因果関係は不
明、死因は間質性肺炎増悪であった)。
主に臨床症状経過とCT画像所見より、以前からの間質性肺炎が急性
増悪したものと考えられ、治療としてメチルプレドニゾロン大量投与(年
齢、糖尿病の合併を考慮して500mg/日)を中心とする対応を行った
酸素飽和度低下
が、症状は進行し、呼吸不全による死亡の転帰に至った。剖検は実施
されなかった。
基礎疾患等:心房細動、高血圧、高尿酸血症
併用薬:エリキュース、テルミサルタン、ニフェジピン、アゾセミド、フェブ
リク
2023年11月20日 インフルエンザワクチン(製造販売業者:ビケン)接

患者は自宅で妻と同居。要介護度はなし。ADL自立度は自立してい
た。

資料番号

コロナウイルスワクチンとインフルエンザワクチンを同時に接種
した症例である。
心筋炎と診断するには、客観的な情報の記載がなく困難であ
る。アナフィラキシーに関しても、血圧低下を認めているが、皮
膚症状や呼吸器症状の記載がなく、診断根拠となる情報が乏し
い。
資料1-2-2-1
心筋炎は市中感染症などを契機として自然発生することが知
られている疾患であり、ワクチンによる心筋炎なのか、ワクチン
とは関係の無い自然発生した心筋炎なのかを判別することは
困難である。そのため、ワクチンとの因果関係を有と判断するこ
とはできないと考えた。

アナフィラキシーの分類評価(ブライトン分類)として、随伴症状の
major基準は測定された血圧低下の循環器症状を含み、随伴症状の
minor基準は頻脈と意識レベルの低下の循環器症状を含んだ。
診断の必須条件として、突然発症、徴候および症状の急速な進行が
あり、患者は酸素の医学的介入を必要とした。多臓器障害は不明で
あった。

基礎疾患等:間質性肺炎、認知症、脳梗塞後遺症、呼吸不全、胸部大
動脈瘤
併用薬:マグミット、メマンチン、シロドシン、クエチアピン、センノシド
生活の場:介護医療院。ワクチン接種前体温36.8度。
2023/11/14 14:00ごろコミナティ筋注(1価:オミクロン株XBB1.5)を接
種し、17:30(3時間半後)から呼吸状態が悪くなった。自室で喘鳴、呼
呼吸不全増悪、呼吸困難、喘鳴
吸苦。SpO2測定し、50%前後であった。18:00ごろA病院に搬送され
た。
2023/11/18 16:30ごろ、患者は死亡した。
A病院のB先生が治療を引き継いだため、治療内容や経過については
不明とのことであった。
事象は5日間の入院および死亡となった。剖検は実施されなかった。

コメント

アナフィラキシー反応

心筋炎調査票上、病理組織学的検査は未実施であった。心臓組織の
炎症所見はなかった。検査所見:CRP上なし。トロポニンT、トロポニン アナフィラキシー、急性心筋炎、熱性痙
心筋炎
I、CK.、CK-MB、高感度CRP、ESR(1時間値)、Dダイマーはすべて未 攣
実施。心臓MRI検査を含む画像検査はすべて未実施。直近の冠動脈
検査、心臓超音波検査、心電図検査未実施。

【報告者のコメント】
急激な経過と、既往に心筋梗塞もあり、急性心筋炎を起こした可能性
が高いと判断する。ワクチン接種前は全身状態は特に問題なしであ
り、ワクチン接種後に心筋炎様症状がでたため、急性心筋炎による心
室細動の疑いであった。

評価に用いた報告内容注2

ワクチンと死亡との
因果関係評価
(評価記号★)

脳梗塞

血栓症

心房細動

5