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資料2-1 [195KB] (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38855.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和5年度第15回 3/26)《厚生労働省》
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ることから、原薬及び製剤の製造工程で生成したジエチルアミンが、亜硝酸
塩存在下でニトロソ化することにより、NDEAが生成される可能性があ
る。
〇 NDEAの1日許容摂取量は、前述した自主点検に係る通知及び欧米のガ
イダンス※1、※2において、げっ歯類のTD50値(腫瘍発生率が50%となる用量)
に基づき26.5ngである旨が公表されている。
※1: Questions and answers for marketing authorization holders/applicants on
the CHMP Opinion for the Article 5(3) of Regulation (EC) No 726/2004
referral on nitrosamine impurities in human medicinal products.
※2: Guidance for Industry: Control of Nitrosamine Impurities in Human
Drugs.

4.製造販売業者より提出された本剤の使用による健康への影響評価等につ
いて


NDEAが検出された本剤の製造販売業者により、本剤の服用による健康
への影響評価の結果等が提出された(資料2-2)。主な内容は以下のとおり
である。



エンタカポン単剤のNDEA量を測定したところ、ノバルティス ファー
マ株式会社製品では0.0810ppm(最小0.0271ppm、最大0.1714ppm)、サンド
株式会社製品では0.0870ppm(最小0.0433ppm、最大0.1491ppm)であった。



エンタカポン配合剤のNDEA量を測定したところ、0.0063ppm(最小
0.0027ppm、最大0.0101ppm)であった。



先発企業であるノバルティス ファーマ株式会社は、国内の診療データベ
ースを用いた本剤投与患者の処方継続状況の追跡調査の結果※3から、本剤
の投与期間が10年未満であると考えられたため、ICH M7ガイドライ
ンのLTLアプローチを適用して算出した、1日許容摂取量177.55ngを本
剤におけるNDEAの管理値とし、エンタカポン単剤及びエンタカポン配
合剤の出荷管理を行い、出荷済みの製剤で管理値を上回るエンタカポン単
剤の製剤ロットの自主回収を行った。なお、エンタカポン配合剤では管理
値を上回る製剤ロットは確認されなかった。また、後発企業のサンド株式
会社も同様に、当該管理値で出荷管理を行い、出荷済みの製剤で管理値を
上回る製剤ロットの自主回収を行った。
※3:資料2―2の「4-1エンタカポン製剤の投与期間」の図2で示すとおり、2022
年7月から投与開始した患者の多くは2~6か月で投与中止し、投与開始24か月
時点で投与継続している患者の割合はエンタカポン単剤で38%、エンタカポン配合
剤で39%であった。また、図3で示すとおり、2015年1月から投与開始した患者で
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