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2022年度 介護老人保健施設の経営状況について (7 ページ)

公開元URL https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/240229_No.013.pdf
出典情報 2022年度介護老人保健施設の経営状況について(2/29)《福祉医療機構》
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2023-013

スの実施数を増やして算定点数を加点していた。 苦労している様子がうかがえる。
図表にはないが、2020 年時点で 3 サービス実

2024 年度改定では、在宅指標のうち「入所

施していた在宅強化型の施設割合は 39.2%(20

前後訪問指導割合」「退所前後訪問指導割合」、

施設)であったところ、2022 年度には 54.9%

「支援相談員の配置割合」の基準が引き上げら

(28 施設)に上昇していた。なお、2024 年度

れる予定となっている。特に前者 2 つは 10 点

改定では、老健においても訪問リハのみなし指

満点の指標であり、2021 年度改定よりも大き

定が適用可能となる予定であり、在宅指標で加

な影響を与える可能性があることから、今一度

点を見込める施設もあるだろう。

算定について、確認が求められるだろう。

「リハ専門職の配置割合」については、配置

4

割合を変えて算定点数を維持した施設がいずれ

黒字施設・赤字施設別比較

の類型でも一定程度みられた(図表 9)
。図表に

赤字施設は利用率および入所単価が低く、費
用に見合った事業収益の確保が課題

はないが、点数を維持した施設の内訳を確認し
たところ、基本型および加算型では「3 以上」

2022 年度決算では、赤字施設割合がほとん

の区分から「5 以上」への移行が、在宅強化型

どの類型で 4 割以上と、非常に高い水準にあっ

および超強化型では「5 以上」から「5 以上

た。そこで、サンプル数の多い基本型・加算

(PT・OT・ST いずれも配置)」への移行がほ

型・在宅強化型・超強化型において、黒字施設

とんどを占めている。なお、2022 年度に「5 以

と赤字施設で経営状況にどのような差があるの

上」で 3 点を算定している施設では、88.8%

かを確認したい(図表 11)


(79 施設)が ST を配置できておらず、確保に

(図表 8)居宅サービス実施数の変化と点数推移











点数

改定前

改定後

5

3 サービス

3 サービス

3

2 サービス

2 サービス
(訪問リハ含む)

2

1 サービス



1



2 サービス

0

0 サービス

0~1 サービス

減点(実施数変化なし)
維持(実施数変化なし)
加点(実施数変化あり)
基本型
(n=168)
加算型
(n=159)
在宅強化型
(n=51)
超強化型
(n=142)

減点(実施数変化あり)
維持(実施数変化あり)
14.9%

46.5%
28.0%

18.6%
13.8%

2.2%

22.2%

1.7%
0.0%

42.2%

7.3%

9.2%

30.1%

4.7%

26.4%
33.3%

0.8%

60.8%

15.3%

21.9%

(図表 9)リハ専門職の配置割合の変化と点数推移












点数

改定前

5

5 以上

3

3 以上

5 以上

2



3 以上

1





0

3 未満

3 未満

減点(配置割合変化なし)
維持(配置割合変化なし)
加点(配置変化あり)

改定後
5 以上
(PT・OT・ST
いずれも配置)

基本型
(n=168)
加算型
(n=159)
在宅強化型
(n=51)
超強化型
(n=142)

16.4%

11.4%

22.6%
11.7%
10.0%

41.4%

12.1%

3.2%
7.2%

減点(配置割合変化あり)
維持(配置割合変化あり)

33.9%

7.1%
12.1%
23.4%

42.6%
61.6%

23.6%
19.4%

19.1%
10.4%
10.8%

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