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資料7 「賃金と物価の好循環」の現状と先行き(渡辺努氏提出資料) (6 ページ)

公開元URL https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2023/1221/agenda.html
出典情報 経済財政諮問会議(令和5年第17回 12/21)《厚生労働省》
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物価の上昇は悪いことか?

価格・賃金・金利の「凍結」がもたらす弊害
❶ ステルス値上げ
– 90年代後半以降、商品の価格は凍りついたように動かず。
➡ 企業は「価格」の代わりに「品質(商品の容量・重量)」を操作(品質悪化=ステルス値
上げ)。
➡ 企業のイノベーション(新商品開発など)を阻害。資源配分が悪化。

❷ ステルス賃上げ
– 90年代後半以降、賃金は凍りついたように動かず。
➡ 労働者は「賃金」の代わりに「品質(労働の密度・時間)」を操作(労働の密度・時間が
低下=ステルス賃上げ)。
➡ 労働者のスキル向上や労働生産性の上昇を阻害。

❸ ステルス利下げ
– 日銀の緩和政策により短期金利・長期金利はゼロに張り付いたまま。
➡ 資金貸借の対象となるプロジェクトの「価格」(=金利)はゼロで据え置かれる中、プ
ロジェクトの「品質」の悪化が進む。
➡ 財政規律の後退。民間の貸借でも、借り手の質が悪化し、新陳代謝が進まず。

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