よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


○最適使用推進ガイドラインについて 総ー3-1 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00231.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第572回 12/13)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

2.本剤の特徴、作用機序
レケンビ点滴静注 200 mg 及び同点滴静注 500 mg(一般名:レカネマブ(遺伝子組換え)、
以下「本剤」)は、ヒト化抗可溶性 Aβ 凝集体免疫グロブリン G1(IgG1)モノクローナル抗体で
ある。
アルツハイマー病(AD)の神経変性過程は、脳内 Aβ の産生とクリアランスの不均衡による
脳内 Aβ の蓄積に起因するとされている。Aβ は、単量体(モノマー)、小さな二量体及び三
量体からより大きなオリゴマー及びプロトフィブリルまでの可溶性 Aβ 凝集体、そして不溶性の
フィブリルと、様々な形態で存在する。このうち、Aβ プロトフィブリルがシナプス機能を障害し、
神経細胞毒性を示すことが示唆されており、これが AD の進行に伴って臨床的に観察される
認知機能低下、そして最終的には認知症を引き起こすと考えられている。
本剤は、可溶性プロトフィブリルに対して、Aβ モノマーよりも選択的に(1000 倍以上)、また
不溶性フィブリルよりも優先的に(最大で約 10 倍)結合することを特徴とする。本剤は、可溶性
プロトフィブリルに結合し除去することにより、AD による軽度認知障害(MCI due to AD)及び
軽度のアルツハイマー型認知症(軽度 AD-D)の進行を抑制することが期待される。
なお、本文書では特に断りのない限り、「MCI due to AD 及び軽度 AD-D」を「早期 AD」と略
記する。

3