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【別添】 (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html
出典情報 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針(第5版)」について(3/1付 事務連絡)《厚生労働省》
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針(第 5 版)

知られている。これはウイルス RNA が検出されなくなる時期と重なり、一般に感染歴
の指標に使用される。従って抗体検査が陽性であっても、その時点で被検者からウイ
ルスが排出されていることを意味するものではない。

2 検体の種類と採取
感染の確認のためには、原則として気道または口腔由来検体を用いて検査を行う。
どの検体が適当かは、被検者の症状や状態、また、採取時の医療設備により判断される。
気道由来検体以外の血清、尿や組織等の検体は、重症度や病態の検証のために入院施
設で採取される可能性がある。
検体の採取や検査室で検体を処理する際には、曝露リスクに対して個人防護具の着
用を含め適切な感染防御策が必要である(
『新型コロナウイルス感染症 COVID-19 診
療の手引き 第 6.2 版』参照)。
また、患者に自己採取させる場合には、採取時にくしゃみなどを伴うこともあるので、
医療従事者等は飛沫等に曝露しない位置で採取等の管理・指示を与えるよう留意する。

⿟鼻咽頭ぬぐい液

SARS-CoV-2 は上気道から感染するため、感染初期には鼻咽頭ぬぐい液は最も
標準的で信頼性の高い検体と考えてよい。反面、自己採取ができず、医療者による
採取が必要であり、飛沫に曝露するリスクが高いため、感染予防策を徹底した上で
の実施が前提となり、また適切な部位から採取する必要がある。

⿟鼻腔ぬぐい液
検体採取時には、鼻孔(鼻の穴)から 2 cm 程度スワブを顔の中心に向かって挿入
し、スワブを鼻腔壁に軽く当てゆっくり 5 回程度回転させ、5 秒程度静置し湿らせ
る。採取に際しては、粘膜面に触れて採取することが重要※である。
医療従事者の管理下で被検者自身が検体を採取することが可能であり、医療従事者
への曝露するリスクを低下させることができる。ただし、医療従事者が常駐していな
い施設等において迅速に抗原定性検査を実施するために自己採取を行う場合は、検体
採取に関する注意点等を理解した職員の管理下で適切な感染防護を行いながら実施
する。検出感度は鼻咽頭ぬぐい液と比較するとやや低いとの報告があり、引き続き検
討が必要であるものの、実用性と医療者の感染予防の面から有用な検体である(資料)

なお、医療従事者が常駐していない施設等において迅速に抗原定性検査を実施す
るために自己採取を行う場合の検体採取に関する注意点等は、厚生労働省ホームペ

Ⅰ 検査種類と各種検査の意義

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