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薬-1別添○関係業界からの意見聴取について (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212451_00065.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 薬価専門部会(第203回 7/5)《厚生労働省》
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II. 製剤の特性を踏まえた個別要望事項

◯ 漢方製剤・生薬製剤・生薬について
1. 医療用漢方製剤・生薬製剤の基礎的医薬品への適用


医療用漢方製剤は 1967 年に初めて薬価基準に収載されてから既に 50 年以上が経過
し、1987 年以降は新たな品目が収載されていない。



原料生薬の高騰等により経済的負担が増しているなか、採算性の悪化により医療用漢
方製剤の製造販売企業や品目数は年々減少しており、安定供給に危惧の念をいだく状
況になっている。



将来に亘り安定供給を担保するためには、基礎的医薬品である生薬を原料として使用
している医療用漢方製剤・生薬製剤(薬効分類:520・590)を基礎的医薬品として適
用していただきたい。



過去に不採算品再算定を受けた医療用漢方製剤・生薬製剤について、基礎的医薬品と
して適用していただきたい。

2. 医療用漢方製剤の不採算品再算定の実施


原料生薬の高騰や近年の物価高騰は製造原価の上昇に直結し、医療用漢方製剤の安定
供給に影響を与えかねない切迫した状況となっている。



度重なる薬価改定のため薬価の水準は下がってきており、不採算品の割合が増加し、
採算性の悪化から医療用漢方製剤等を供給する製造販売企業数や品目は年々減少して
いる。



一部の品目において物価高騰による不採算品再算定の特例的な適用を受けましたが、
未適用品目や未だ不採算となっている品目も多数存在する。



医療用漢方製剤の安定供給を図るため、採算が取れていない医療用漢方製剤に対し
て、不採算品再算定を実施していただきたい。

3. 医療用漢方製剤等の最低薬価の引き上げ・新設


医療用漢方製剤等の製造にかかるコストは年々上昇しています。その要因としては、
原料となる生薬価格の上昇、製造設備の更新や需要増に対応するための新たな設備投
資等が挙げられます。



生薬価格高騰の一因として、2003年以降、中国政府は「三農問題」(三農とは、農
業、農村、農民の3つを意味)の解決に向けた政策に伴い、農民の収入の増加・人件
費の増加傾向があります。



安心安全な漢方製剤を安定供給していくためには原料生薬の安定確保の一環として、
中国のみに依存するだけでなく、国内で栽培可能な生薬については国内栽培を推進す
るとともに、複数の国で栽培可能な生薬については、「産地の複線化」に向けた活動
を推し進めていくことが必要ですが、国内栽培・産地の複線化・生薬の栽培化の推進
等により、原料生薬の価格は上昇傾向が続き、製造原価に占める生薬費の割合は増加
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