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【参考資料2】医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議 取りまとめ(令和2年9月) (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33667.html
出典情報 医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議(第8回 6/16)《厚生労働省》
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(2)新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う医薬品供給への影響
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う医薬品供給への影響について、
令和2年2月以降、中国やインドなどの海外に依存する原薬の製造、輸出
が停滞する等により、国内における安定供給に支障が生じている品目が
ないか、仮に海外からの原薬の供給が途絶えた場合に供給にどのように
影響するかなど、業界団体を通じて、累次にわたり調査を実施した。
この結果、現に海外で製造、輸出等が止まっており、一定期間以内に供給
不安に陥る可能性のある品目が複数報告された。
こうした報告を受けて、シェアが高く、医療提供への影響が大きいと考え
られる品目のうち、供給不安のおそれがあるものについては、代替薬の確
保に向けた製造販売業者間の調整や、欠品時の対応の学会への相談等を
実施し、対応を事前に整理するよう厚生労働省から製造販売業者に要請
を行っている。
(3)関係者会議で指摘のあった課題
このように医療用医薬品の出荷調整等が多発し、安定的確保が困難とな
る背景として、本会議においては以下の点が指摘された。
①海外製造依存等によるリスク、サプライチェーンが複数化されていな
いことによるリスク
原薬やその原料物質の製造が外国に過度に依存している場合、突然供
給が停止するリスクがある。当該国の状況・情勢に依存するリスクが
高い。
特定の注射用の針や注射用のソフトバッグなど、製造に技術が求めら
れる医薬品製造用の資材等について、国内であっても限られた会社し
か供給できない場合があり、サプライチェーン上の脆弱性となる。
サプライチェーンが複数化されていないと、災害や製造所の閉鎖など
により、突然供給が停止するリスクがある。サプライチェーンが複数
化されていても、その出発物質の製造元が複数箇所存在しない場合も
ある。
原産国の情報が開示されておらず、継続的に安定供給できる品目かど
うか判断することが難しい。

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