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資  料 2-1 血液製剤に関する医療機関からの感染症報告事例等について (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33434.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会運営委員会(令和5年度第1回 6/9)《厚生労働省》
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感染症報告事例一覧

日赤番号

識別番号

報告受領日

販売名(一般名)

患者 年
性別 代

原疾患(簡略
名)

感染症名

投与年月

投与前検査(年月)

投与後検査(年月)

PMDA提出資料より血液対策課作成

日赤投与前
検査
(年月)

日赤投与後
検査
(年月)

受血者個別
NAT

献血者個別NAT

併用血液製
剤等

備考

国内輸血用血液製剤

供血者再献 同一供血者製剤 同一供血者製剤 重篤性(担当医

確保
使用
の見解)

重篤性(企
業の見解)

転帰

輸血によるHBV感染報告例(疑い例を含む)
献血者の個別NATが陽性の事例
該当例なし
輸血後の抗体検査等で陽性であった事例

PDI-3-22AA-22000042
00037

PDI-3-23AA-22000057
00003

新鮮凍結血漿-LR(新鮮凍結人血漿)
赤血球液-LR(人赤血球液)
2022/11/1

照射赤血球液-LR(人赤血球液(放射線
照射))

2023/2/20

照射赤血球液-LR(人赤血球液(放射線

照射))

40 循環器疾患

B型肝炎

18/06

HBV-DNA(-)、HBsAg(-)、
HBsAb(-)、HBcAb(-)
(14/09)
HBsAg(-)
(18/05)

70

外傷・整形外
B型肝炎
科的疾患

22/10

HBsAg(-)
(22/09)

HBV-DNA(-)
(18/08)
HBsAg(+)、HBsAb(-)、HBcAb(+)
(22/09)

(検体なし)

HBV-DNA(+)、
HBsAg(+)、HBsAb
(-)、HBcAb(+)
(22/10)

陽性(輸血後)

7名の個別NATは
HBV-DNA(-)

-

原料血漿は全て
2本の原料血漿、
使用済み。新鮮
5/7
3本の新鮮凍結血
凍結血漿-LR及
(HBV関連 漿-LR、2本の赤
非重篤
び赤血球液-LR
検査陰性) 血球液-LRを製
は全て医療機関
造。
へ供給済み。

重篤

未回復

(検体なし)

HBV-DNA(-)、
HBsAg(-)、HBsAb
(-)、
HBcAb(-)
(23/02)

-

1名の個別NATは
HBV-DNA(-)

-

輸血に使用
された血液
の献血者1 1本の原料血漿を 1本の原料血漿
名は、その 製造。
は使用済み。
後の献血は
なかった。

重篤

未回復

(患者)
輸血前検体なし

CMV-DNA(+)(尿)
(23/03)

陽性(輸血後)

6名の保管検体の個
別NATはCMV-DNA (-)

HBV-DNA(+)、HBsAg(+)、HBsAb(-)、HBcrAg(+)、HBcAb(+)、IgM-HBcAb(-)、HBeAg(+)、HBeAb(-)
(22/10)

HBV-DNA(+)
(23/01)

非重篤

輸血によるサイトメガロウイルス感染報告例(疑い例を含む)
献血者の個別NATが陽性の事例
該当例なし
輸血後の抗体検査等で陽性であった事例
尿中CMV-DNA(-)
(23/01)
PDI-3-23AA-22000060
00006

照射赤血球液-LR(人赤血球液(放射線
照射))
2023/2/28

照射濃厚血小板-LR(人血小板濃厚液
(放射線照射))

その他の疾
0


サイトメガロ
ウイルス感 23/01-23/02


CMV-IgG-Ab(+)
(23/01)

尿中CMV-DNA(+)、CMV-IgM-Ab(-)
(23/02)

CMV-DNA(-)(冷凍母乳)
(23/02)

-

5本の原料血漿、
2本の濃厚血小板 濃厚血小板-LR
-LRを製造。原料 は全て医療機関 重篤
血漿は全て確保 へ供給済み。
済み。

重篤

未回復

-

1本の原料血漿、
1本の濃厚血小板
-LRを製造。原料
血漿は確保済
み。

濃厚血小板-LR
は医療機関に供
給済みであり、
2022年11月8日
重篤
に報告を行った
症例(識別番号
AA-2200044)の
対象製剤。

重篤

後遺症

濃厚血小板-LR
は医療機関に供
給済みであり、
2022年11月7日
重篤
に報告を行った
症例(識別番号
AA-22000043)
の対象製剤。

重篤

死亡

重篤

回復

デノシン(ガンシクロビル)による治療開始、現在も継続中
(23/03)

細菌等感染報告例(疑い例を含む)

PDI-3-22AA-22000043
00038

2022/11/7

照射濃厚血小板-LR(人血小板濃厚液

(放射線照射))

70 血液疾患

敗血症

22/11

輸血開始10分後 BT 37.2℃、BP 143/84 mmHg、HR 70 /min、SpO2 99%。
輸血開始24分後 BT 37.2℃、BP 138/81 mmHg、HR 83 /min、SpO2 98%。
輸血開始50分後 頭痛あり。BP 192/107 mmHg、HR 98 /min、SpO2 87-92%。輸血速度を減速。咳、嘔気も見られたため、輸血中止。
輸血中止10分後 BT 37.2℃、BP 192/107 mmHg、HR 93 /min、SpO2 87%(O2 マスク 5 L/min)。再度、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩+ヒドロコルチゾンコハク酸エステル
ナトリウム投与。
輸血中止25分後 経尿道的膀胱腫瘍切除術中止。
輸血中止40分後 BP 166/83 mmHg、HR 83 /min、SpO2 97%。ルート交換。嘔吐あり。メトクロプラミド投与。
輸血中止1時間15分後 戦慄あり。BT 39.8℃、BP 174/96 mmHg、HR 108 /min、SpO2 95%(O2 5 L/min)。アセトアミノフェン 1000 mg投与。
輸血中止5時間20分後 再度、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩+ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム投与。
輸血開始12分前 BT 37.2℃、BP
輸血中止6時間3分後 O2 カヌラ 3 L/min投与。
153/94 mmHg、HR 94 /min、
SpO2 99%。
輸血翌日 BP 70 mmHg台と低下を認め、輸液 200 mL/hで投与。意識清明。本人の主訴は咽頭痛のみ。採血でショック肝の所見あり。ICUへ入室。
d-クロルフェニラミンマレイン酸
バイタル測定1時間57分後 胸部CT検査にて、両側胸水あり。
塩+ヒドロコルチゾンコハク酸エ
血液培養検査実施。
ステルナトリウム静脈内点滴投
与(前投薬)。
輸血2日後 輸血翌日実施の患者血液培養検査よりMorganella morganii を同定。
輸血3日後 輸血ルートの血液培養検査実施。
輸血4日後 輸血3日後実施の輸血ルートの血液培養検査よりMorganella morganii を同定。

当該輸血用血液の残余に
て細菌培養試験及びエンド
トキシン試験を実施。
細菌培養試験:Morganella
morganii を同定。
エンドトキシン試験:2000
pg/mL以上。
患者及び当該輸血用血液
の残余より検出された2つ
の菌株の遺伝子型試験:両
者に差異を認めず。

-

-

-

-

-

赤血球液-
LR(人赤血
球液)、新
鮮凍結血漿
-LR(新鮮
凍結人血
被疑薬:採血4日目の照射濃厚血小板-LR(1本)
漿)、照射
濃厚血小板
-LR(人血
小板濃厚液
(放射線照
射))

-

1本の原料血漿、
1本の濃厚血小板
-LRを製造。原料
血漿は確保済
み。

-

-

-

-

1本の原料血漿を
製造。確保済み。

被疑薬:採血4日目の照射濃厚血小板-LR(1本)

同一採血番号の原料血漿
にて無菌試験及びエンドト
キシン試験を実施。
無菌試験:適合。
エンドトキシン試験:基準値
以下。

輸血5日後 輸血製剤のセグメントチューブの血液培養検査実施。
輸血6日後 輸血5日後実施の輸血製剤のセグメントチューブの血液培養検査よりMorganella morganii を同定。

PC1本目輸血開始後25分後 昇圧剤投与開始(患者死亡時まで)。
PC1本目輸血開始30分後 PC1本目輸血終了。FFP2本輸血開始。BT 35.8℃、BP 61/45 mmHg、HR 103 /min、SpO2 98%。

PDI-3-22AA-22000044
00039

2022/11/8

照射濃厚血小板-LR(人血小板濃厚液

(放射線照射))

70 循環器疾患

敗血症性
ショック

22/11

前医にて狭心症へのステント治
療でガイドワイヤーが残り、対応
のため転院。
PC1本目輸血開始1時間37分前
セファゾリンナトリウム 2 g投与。
PC1本目輸血開始1時間27分前
冠動脈遺残ガイドワイヤー抜去
術+冠動脈バイパス術開始。
RBC2本輸血施行。
PC1本目輸血開始1分前 BT
35.9℃、BP 86/84 mmHg、SpO2
97%。

PC1本目輸血翌日 FFP2本輸血終了。RBC3本目輸血開始。
RBC3本目輸血開始5分後 RBC3本目輸血終了。PC2本目輸血開始。
PC2本目輸血開始16分後 冠動脈遺残ガイドワイヤー抜去術+冠動脈バイパス術終了。
PC2本目輸血開始19分後 PC2本目輸血終了。
PC2本目輸血終了1時間10分後 血圧の急激な低下あり。BT 35.6℃、BP 88/43 mmHg、HR 86 /min、SpO2 94%(人工呼吸器管理)
PC2本目輸血終了6時間10分後 セファゾリンナトリウム投与。
PC2本目輸血終了9時間10分後 血液培養検査実施。
PC2本目輸血終了10時間10分後 メロペネム水和物 1 g投与。
PC2本目輸血終了11時間10分後 バンコマイシン塩酸塩 1 g投与。
PC2本目輸血終了14時間10分後 多臓器障害出現。CHDF開始(患者死亡時まで)。
PC2本目輸血終了19時間10分後 バンコマイシン塩酸塩 1 g投与。
PC2本目輸血終了22時間10分後 メロペネム水和物 1 g投与。
RBC11本、FFP21本、PC5本輸血施行。
PC1本目輸血2日後 ECMO装着(患者死亡時まで)。
ECMO装着30分後 メロペネム水和物 1 g投与。BT 35.8℃、BP 82/42 mmHg、HR 115 /min、SpO2 99%。
ECMO装着6時間30分後 メロペネム水和物 1 g投与。バンコマイシン塩酸塩 1 g投与。
ECMO装着11時間30分後 メロペネム水和物 1 g投与。
ECMO装着12時間30分後 バンコマイシン塩酸塩 1g投与。
PC1本目輸血翌日実施の患者血液培養検査よりMorganella morganii を同定。
RBC11本、FFP22本、PC3本輸血施行。
PC1本目輸血3日後 メロペネム水和物 1 g投与。
メロペネム水和物投与5時間後 バンコマイシン塩酸塩 0.5 g投与。
メロペネム水和物投与11時間後 BT 36.9℃、BP 48/42 mmHg、HR 70 /min、SpO2測定不能。
メロペネム水和物投与12時間9分後 敗血症性ショックにて、患者死亡。剖検なし。輸血と死亡との関連性あり。
RBC5本、FFP3本輸血施行。

同一採血番号の血漿にて
無菌試験及びエンドトキシ
ン試験を実施。
無菌試験:適合。
エンドトキシン試験:基準値
以下。
同一採血番号の濃厚血小
板-LRにて細菌培養試験及
びエンドトキシン試験を実
施。
細菌培養試験:Morganella
morganii を同定。
エンドトキシン試験:2000
pg/mL以上。
患者及び同一採血番号の
濃厚血小板-LRの残余より
検出された2つの菌株の遺
伝子型試験:両者に差異を
認めず。

PC1本目輸血4日後 院内にて実施の当該製剤セグメントチューブの血液培養よりMorganella morganii を同定。

PDI-3-22AA-22000046
00040

2022/11/14

照射濃厚血小板-LR(人血小板濃厚液

(放射線照射))

50 血液腫瘍

細菌感染

22/11

輸血開始1時間37分前 BT
36.8℃、BP 103/70 mmHg、HR
94 /min、SpO2 94%。
輸血開始時 BT 36.8℃、BP
103/20 mmHg、HR 94 /min、
SpO2 94%。

輸血開始5分後 BT 37.6℃、BP 103/65 mmHg、HR 95 /min、SpO2 94%。
輸血開始15分後 BT 37.5℃、BP 100/68 mmHg、HR 94 /min、SpO2 94%。
輸血開始1時間36分後 輸血終了。全身紅斑、全身掻痒感、血圧低下、酸素化低下、悪寒あり。BT 37.2℃、BP 61/44 mmHg、HR 144 /min、SpO2 89%(O2 1 L/min)。
輸血終了8分後 BP 61/44 mmHg、HR 144 /min、SpO2 86%(O2 1 L/min)。O2 1 L/min→ O2 10 L/minへ増量。d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 2 mg経口投与。
輸血終了16分後 戦慄あり。
輸血終了20分後 ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム 100 mg静脈内投与。BP 104/64 mmHgへ上昇。
輸血終了56分後 BT 38.3℃、HR 177 /min。グリチルリチン酸一アンモニウム、グリシン、アミノ酢酸、L-システイン塩酸塩水和物 40 mL静脈内投与。
輸血終了1時間26分後 血液培養検査実施。
輸血終了1時間41分後 BT 39.8℃。
輸血終了2時間26分後 O2 6 L/min投与。
輸血終了2時間41分後 O2 4 L/min投与。
輸血終了3時間8分後 BT 37.0℃、BP 90/53 mmHg、HR 110 /min、SpO2 97%(O2投与下)。
輸血終了3時間14分後 紅斑腕以外、ほぼ消失。BT 37.0℃、BP 90/63 mmHg、HR 100 /min台、SpO2 97%(O2 4 L/min)。O2 3 L/minへ減量。
輸血終了4時間32分後 BT 36.5℃、BP 90/58 mmHg、HR 89 /min、SpO2 98%(O2 2 L/min)。
輸血終了6時間41分後 BP 78/40 mmHg、SpO2 96%(O2 2 L/min)。ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム 100 mg静脈内投与。乳酸リンゲル液 500 mLを100 mL/hで
静脈内点滴投与。
輸血終了6時間46分後 BT 36.2℃、BP 78/44 mmHg、HR 63 /min、SpO2 96%。

当該輸血用血液の使用済
みバッグ内残渣にて細菌培 養試験を実施し、陰性。

被疑薬:採血3日目の照射濃厚血小板-LR(1本)

重篤

輸血翌日 BP 86/54 mmHg、SpO2 96%(O2 2 L/min)。
バイタル測定3時間23分後 BT 35.9℃、BP 77/45 mmHg、HR 50~80 /min台、SpO2 95%(O2 2 L/min)。ノルアドレナリン 0.01 μg/kg/minで投与開始。
その後、BP 118/77 mmHgへ上昇。
輸血5日後 輸血日実施の患者血液培養検査は陰性。

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