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〈参考1〉医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会 報告書(案)のポイント (2 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33461.html |
出典情報 | 医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会(第13回 6/6)《厚生労働省》 |
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▍ドラッグ・ラグ/ドラッグ・ロスの解消
【主な課題】
欧米では承認されている143品目が日本で未承認。うち、国内開発未着手のものが86品目あり、ド
ラッグ・ロスが懸念される。開発未着手品目は、ベンチャー企業発、希少疾患用医薬品、小児用
医薬品の割合が多い。
【対策の方向性】
革新的医薬品の迅速導入に向けた環境の整備
• 国際共同治験への対応の強化。特に、国際共同治験に参加するための日本人データの要否等、
薬事承認における日本人データの必要性を整理
• 希少疾病用医薬品指定制度について、早期段階から指定できるよう制度を見直し
• 小児用医薬品の開発計画策定の促進や、新たなインセンティブを検討
• 海外ベンチャー等に対し、日本の制度を伝達
現に発生しているドラッグ・ラグ/ドラッグ・ロスへの対応強化
• AMED研究事業による支援により、先進医療・患者申出療養等による治療の早期実施が可能な
体制の構築
日本市場の魅力を向上させる薬価制度
• 新規モダリティなどの革新的医薬品についての新たな評価方法を検討
• 医療上特に必要な革新的医薬品の迅速導入に向けた新たなインセンティブを検討
• ベンチャー発品目の新薬創出等加算における適切な評価の在り方を検討
• 医療上特に必要な革新的医薬品について、特許期間中の薬価維持の仕組みの強化を検討
• 市場拡大再算定について、再算定の対象となる類似品の考え方の見直しを検討
• 医療保険財政への影響を考慮しメリハリをつけた対応などを検討
※上記の薬価上の措置は創薬力に係る対策の方向性も兼ねている
▍適切な医薬品流通に向けた取組
【主な課題】
薬価差は、①取引条件等の違い(例えば都市部と離島の配送コスト)から必然的に発生するも
のと②薬価差を得ることを目的とした値下げ交渉により発生するものがある。
現在は、医薬分業の進展とともに、取引主体が医療機関から薬局にシフトしている。
こうした中で、チェーン薬局・価格交渉を代行する業者の大規模化により価格交渉力を強め、
経営原資を得ることを目的に、医薬品の価値に関わりなく前回改定時と同じベースでの総価値
引き交渉が行われていることなど、薬価差を得る目的での取引が増加。一部で過度な薬価差の
偏在が課題となっている。
特に⾧期収載品や後発品は、品目数が多いことから、価格交渉の実務的な負担を減らす観点か
ら、総価取引が行われることが多く、値引きの際の調整に使用されるため、薬価の下落幅が大
きくなっている。
【対策の方向性】
• まずは、流通関係者全員が医薬品特有の取引慣行や過度な薬価差等の是正を図り、適切な流通
取引が行われる環境を整備するため、医療上の必要性の高い医薬品について、従来の取引とは
別枠とするなど、総価取引改善に向け、流通改善ガイドラインを改訂
【引き続き検討すべき課題】
• 購入主体別やカテゴリー別の取引価格の状況や過度な値引き要求等の詳細を調査した上で、海
外でクローバックや公定マージンが導入されていることも踏まえ、流通の改善など、過度な薬
価差の偏在の是正策を検討
• 薬剤流通安定のためのものとされている調整幅について、流通コストの状況等を踏まえ、どの
ような対応を取り得るか検討
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【主な課題】
欧米では承認されている143品目が日本で未承認。うち、国内開発未着手のものが86品目あり、ド
ラッグ・ロスが懸念される。開発未着手品目は、ベンチャー企業発、希少疾患用医薬品、小児用
医薬品の割合が多い。
【対策の方向性】
革新的医薬品の迅速導入に向けた環境の整備
• 国際共同治験への対応の強化。特に、国際共同治験に参加するための日本人データの要否等、
薬事承認における日本人データの必要性を整理
• 希少疾病用医薬品指定制度について、早期段階から指定できるよう制度を見直し
• 小児用医薬品の開発計画策定の促進や、新たなインセンティブを検討
• 海外ベンチャー等に対し、日本の制度を伝達
現に発生しているドラッグ・ラグ/ドラッグ・ロスへの対応強化
• AMED研究事業による支援により、先進医療・患者申出療養等による治療の早期実施が可能な
体制の構築
日本市場の魅力を向上させる薬価制度
• 新規モダリティなどの革新的医薬品についての新たな評価方法を検討
• 医療上特に必要な革新的医薬品の迅速導入に向けた新たなインセンティブを検討
• ベンチャー発品目の新薬創出等加算における適切な評価の在り方を検討
• 医療上特に必要な革新的医薬品について、特許期間中の薬価維持の仕組みの強化を検討
• 市場拡大再算定について、再算定の対象となる類似品の考え方の見直しを検討
• 医療保険財政への影響を考慮しメリハリをつけた対応などを検討
※上記の薬価上の措置は創薬力に係る対策の方向性も兼ねている
▍適切な医薬品流通に向けた取組
【主な課題】
薬価差は、①取引条件等の違い(例えば都市部と離島の配送コスト)から必然的に発生するも
のと②薬価差を得ることを目的とした値下げ交渉により発生するものがある。
現在は、医薬分業の進展とともに、取引主体が医療機関から薬局にシフトしている。
こうした中で、チェーン薬局・価格交渉を代行する業者の大規模化により価格交渉力を強め、
経営原資を得ることを目的に、医薬品の価値に関わりなく前回改定時と同じベースでの総価値
引き交渉が行われていることなど、薬価差を得る目的での取引が増加。一部で過度な薬価差の
偏在が課題となっている。
特に⾧期収載品や後発品は、品目数が多いことから、価格交渉の実務的な負担を減らす観点か
ら、総価取引が行われることが多く、値引きの際の調整に使用されるため、薬価の下落幅が大
きくなっている。
【対策の方向性】
• まずは、流通関係者全員が医薬品特有の取引慣行や過度な薬価差等の是正を図り、適切な流通
取引が行われる環境を整備するため、医療上の必要性の高い医薬品について、従来の取引とは
別枠とするなど、総価取引改善に向け、流通改善ガイドラインを改訂
【引き続き検討すべき課題】
• 購入主体別やカテゴリー別の取引価格の状況や過度な値引き要求等の詳細を調査した上で、海
外でクローバックや公定マージンが導入されていることも踏まえ、流通の改善など、過度な薬
価差の偏在の是正策を検討
• 薬剤流通安定のためのものとされている調整幅について、流通コストの状況等を踏まえ、どの
ような対応を取り得るか検討
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